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ムーディ師が資格停止処分、このまま調教師引退も表明

25戦全勝のブラックキャヴィアを手掛けた豪州のピーター・ムーディ調教師(46歳)が、管理馬から禁止物質が検出されたため、3/17に上訴・懲罰委員会から6カ月の資格停止の処分を受けた(ただし、1年以内に同様の違反があれば、資格停止期間は12カ月)。これは2014年10月のG1ターンブルSで2着に入ったリダリから制限を超える量のコバルト(※)が検出されたことに対しての処分。悪質であれば2年以上の資格停止処分を受ける可能性もあったが、故意の使用でないことが認められたことで、この措置となっていた。今回の処分決定を受けて、ムーディ調教師は3/21に停止措置の終了後も復業しないことを表明。このまま引退することになった。ムーディ調教師はブラックキャヴィア(2010/11~2012/13年の豪州年度代表馬)をはじめ、2009/10年の豪州年度代表馬タイフーントレイシー、2014/15年の豪州年度代表馬ディシデントなどの名馬を管理。ヴィクトリア州で4度の調教師リーディング(2009/10~2012/13年)に輝き、同国を代表する調教師として知られている。制裁開始前日の3/24にはG1ウィリアムリードSをフランベルジュで優勝。G1・54勝目を挙げて有終の美を飾った。
※コバルトは競走馬の体内にも微量に存在するミネラルの1つ。多量に投与することで血液中の赤血球を増やし、スタミナが増大する効果があるとされる。豪州では競走能力向上のためのコバルト使用が問題になり、2014年4月にヴィクトリア州、2015年からは豪州全土でコバルトの規制値を定めたルールが設けられた。


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