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伝説のオーナーブリーダー、ネルソン･バンカー･ハント氏が死去
１９７６年の英ダービー馬で、日本でも種牡馬供用されたエンペリーUSAなど多くの名馬を生産、所有したネルソン･バンカー･ハント氏が、１０／２１に米テキサス州ダラスの福祉施設で死去した。８８歳。石油事業で成功を収めたH.L.ハント氏を父に持つネルソン･バンカー･ハント氏は、１９５０年代に馬主となり、潤沢な資金力を背景に競馬界に君臨。１９６８年の凱旋門賞馬ヴェイグリーノーブルや１９７３、７４年の英Ｇ１キングジョージ６世＆クイーンエリザベスＳを連覇したダリアなどを所有し、１９７３、７４年には英平地競馬のリーディングオーナーに輝き、１９７６、８５、８７年には米エクリプス賞の最優秀生産者を受賞した。しかし、１９８０年代に銀相場の大暴落で莫大な損失を抱えて破産。約５８０頭の所有馬たちは１９８８年の米キーンランド協会主催１月セールで行われたディスパーサル（馬資産一括売却清算）で、およそ４６９０万ドル（当時のレートで約６１億円）で売却された。１９９９年には再び競走馬を所有したが、Ｇ１を勝つ馬を得ることは出来なかった。
