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米国の競走当日の薬物投与問題、今年はBC除く競走で規制設けず

サラブレッド馬主&生産者協会の内部組織にあたる米国重賞格付け委員会は2/24、今年はレース当日のラシックス(※)投与の規制を行わないと発表した。同委員会では昨年8月、米国内でのレース当日の薬物投与撲滅に向けて、まず2歳戦を対象に2012年よりレース当日のラシックス投与を認める競走に対して重賞格を与えない方針を示した。しかし、多くのオーナー、調教師などがこれに反発。その後も双方の意見が平行線を辿ったことから、米国で2歳戦が始まる4月を前に今年の規制を断念した。一方、米国重賞格付け委員会の決定を受けた米ブリーダーズカップ社は2/27、昨年7月に発表した通り、今年からブリーダーズカップ開催当日に行われる2歳戦でのラシックス投与を禁止すると改めて表明している。
※ラシックス…鼻出血や肺出血の予防を目的に使用される利尿剤。主成分はフロセミド。米国では90%以上の競走馬に投与されている。本来の目的以外にも競走能力の向上や利尿作用を利用して禁止薬物の痕跡を消すために使われているという疑いがある。


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