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10/2に第90回凱旋門賞、日本馬2頭が欧州最高峰に挑む

G1凱旋門賞が10/2に迫った。日本からはナカヤマフェスタ(美浦・二ノ宮敬宇厩舎)とヒルノダムール(栗東・昆貢厩舎)が挑む。
英ブックメーカーの前売りで1番人気に推されているのがサラフィナ。昨年の仏オークス馬で、今年もG1サンクルー大賞に優勝。前走のG2フォワ賞では最後方追走から直線で狭いところを抜け出して、日本馬2頭を下した。瞬発力には目を見張るものがある。
ニュージーランド生まれのソーユーシンクには南半球産馬による凱旋門賞初制覇の期待がかかる。今季はG1に3勝。前走のG1愛チャンピオンSではスノーフェアリーIREの追撃を寄せ付けなかった。中距離では欧州ナンバーワンの存在だ。
昨年の覇者ワークフォースは今年ここまで3戦1勝、2着2回と少し物足りない成績。前走の“キングジョージ”では大きく外へヨレて2着に敗れたように気性面での不安もまだ残る。ただ、昨年も“キングジョージ”5着から鮮やかな変わり身を見せているだけに軽視はできない。
3歳馬ナサニエルは前走の“キングジョージ”でワークフォースなど古馬一線級を下した。ただし、その“キングジョージ”は有力視されたワークフォースが直線で真っ直ぐ走らず、リワイルディングは競走中止。この1戦だけでは実力を見極めるのは難しい。ここが試金石となる。
G1ヴェルメーユ賞を制して人気を急上昇させたのが3歳牝馬ガリコヴァ。欧州マイル女王ゴルディコヴァの半妹だが、父がガリレオに替わってスタミナに不安はない。
地元3歳牡馬を代表するのがリライアブルマンとメアンドルだ。リライアブルマンは今年の仏ダービー馬。続くG1パリ大賞では3着に終わったが、前走のG2ニエル賞で巻き返しに成功。順調に夏を越した。メアンドルはG1パリ大賞でリライアブルマンを下した。G2ニエル賞では2着に終わったが、これは夏の間に調子を崩した影響もあった。本調子を取り戻せば主役になり得る。
スノーフェアリーIREは今季3戦して未勝利だが、ソーユーシンクに半馬身差まで迫った前走G1愛チャンピオンSは復調気配を感じさせるもの。昨年のG1エリザベス女王杯で見せた豪脚は侮れない。
ヒルノダムールはG2フォワ賞でサラフィナと短首差の接戦を演じて2着。初めて経験するロンシャン競馬場の馬場も難なくこなして高い順応性を見せた。その後さらに状態の上昇が伝えられているだけに大きな期待をかけたい。
ナカヤマフェスタはG2フォワ賞で4着に敗れたが、昨年のG1ジャパンカップ以来の長期休養明けだったことを考えれば上々の内容。一度競馬を使われたことで本調子を取り戻せば優勝争いも可能だ。G1ドバイワールドカップに続く、日本馬による快挙達成の可能性は十分にある。


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