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英女王陛下の悲願達成ならず、仏調教馬プールモワが末脚一閃

英ダービー(英G1)
6/4 エプソムダウンズ 3歳牡牝
芝12ハロン10ヤード(左)good to firm(良)13頭2:34.54
勝ち馬成績
2歳時 2戦1勝、3歳時 3戦2勝
通算成績5戦3勝(主な勝ち鞍)英ダービー(英G1)、グレフュール賞(仏G2)
・オーナー/J.マグナー夫人他
・調教師/A.ファーブル
・生産者/ランシュバージュ社
・騎手/M.バルザロナ
序盤、最後方に控えたプールモワ(2人気、単勝5倍)が直線で外から強襲。ゴール前で差し切り、第232代の英ダービー馬に輝いた。G3チェスターヴァーズの勝ち馬トレジャービーチは3番手追走から残り300m付近で先頭に立ったが、勝ち馬の末脚に屈して2着。エリザベス女王陛下悲願のG1英ダービー初制覇をかけて挑んだG2ダンテS勝ち馬カールトンハウス(1人気、3.5倍)は後方待機から直線での末脚勝負に賭けたが、残り100m付近での落鉄が響いたのか、最後はスピードが鈍って3着に敗れた。5着にG3クレーヴンSの勝ち馬で、G1英2000ギニーでフランケルの3着に入ったネイティヴハーン。G2愛ダービートライアルSを制し、3番人気に支持されたリサイタルは後方から伸び切れず6着。G2ダンテS2着のセヴィルも後方のまま10着に終わった。
鮮やかな追い込みを決めたプールモワは仏アンドレ・ファーブル厩舎から昨年9月にデビュー。2戦目で初勝利を挙げ、2歳シーズンを2戦1勝で終えた。今季初戦となった4/10の仏G3ラフォルス賞は折り合いを欠いて3着に敗れたが、続く5/7の仏G2グレフュール賞では最後方から豪快に追い込んで重賞初制覇。大物の片鱗をのぞかせていた。なお、プールモワの父モンジューIREは2005年のモティヴェーター、2007年のオーソライズドに続き、7世代の産駒から3頭の英ダービー馬を送り出したことになる。
19歳のミカエル・バルザロナ騎手はG1英ダービー初騎乗初勝利で、G1は5/22の仏G1サンタラリ賞に続く2勝目。10代の騎手による優勝は1981年にシャーガーで制したウォルター・スウィンバーン騎手(当時19歳)以来の快挙となった。また仏調教師リーディング22回を誇る伯楽ファーブル師(65歳)は1981年に初挑戦したアルナスル(17着)からのべ10頭目で栄冠を手にした。仏調教馬の優勝は1976年のエンペリーUSA以来35年ぶり。陣営は次の目標を10/2の仏G1凱旋門賞(ロンシャン、芝2400m)に定めており、7月の“キングジョージ”を回避して、次走は9/11の仏G2ニエル賞(ロンシャン、芝2400m)が予定されている。


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