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ダート未経験馬による初優勝、伏兵アニマルキングダムが戴冠

ケンタッキーダービー(米G1)
5/7 チャーチルダウンズ 3歳
ダ10ハロン(左)fast(速)19頭2:02.04
11番人気(単勝21.9倍)の伏兵アニマルキングダムが米3歳馬の頂点に立った。馬群の中団外目でレースを進め、直線で鮮やかに抜け出した。2着に直線入り口で先頭に並びかける積極的な競馬をしたG1アーカンソーダービー2着馬ネーロ。3着に中団から直線で追い上げたG2リズンスターS優勝のムーチョマッチョマン。G1フロリダダービーを制して、単勝6.2倍の1番人気に支持されたダイアルドインは最後方から伸び切れず8着。昨年の米最優秀2歳牡馬アンクルモーは前走後に見つかった胃腸の感染症が尾を引き、レース前日に出走を取り消した。
勝ったアニマルキングダムはウェイン・カタラーノ厩舎から昨年9月にデビュー(AW8.5ハロン戦で2着)。10月の2戦目(AW9ハロン)で初勝利を挙げた後、グラハム・モーション厩舎へ転厩した。今季初戦となった3/3の一般戦(芝8ハロン)は2着に終わったが、続く3/26の前走G3スパイラルS(AW9ハロン)では最初のコーナーで最後方という位置取りから徐々に追い上げて優勝。重賞初制覇を果たしていた。ダート未経験の馬によるG1ケンタッキーダービー勝利は史上初めてのこと。ジョン・ヴェラスケス騎手(39歳)は初制覇。騎乗予定だったアンクルモーが回避し騎乗馬がいなくなったが、アニマルキングダムの鞍上に決定していたロビー・アルバラード騎手がレース3日前に馬場入りの際に落馬して負傷。急きょ、騎乗依頼が舞い込んできた。また、管理するモーション師(46歳)もレース3日前に厩舎の大将格と目されていたG1ウッドメモリアルS勝ち馬トビーズコーナーが脚部不安で回避するという不運を乗り越えての初勝利となった。次走は米三冠の第2戦G1プリークネスS(5/21、ピムリコ、ダ9.5ハロン)。
なお、アニマルキングダムの母ダリシアGERは2009年の英タタソールズ社12月ブリーディングストックセールで社台ファームに落札され、現在は千歳市の同ファームで繋養中。今春、父ネオユニヴァースの牡馬を産んだ。


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