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最強マイラーにして偉大な母、名牝ミエスクが27歳で永眠

80年代の欧州を代表するマイラーで、繁殖入り後もキングマンボを筆頭に名馬を送ったミエスクが1/20、余生を送っていたケンタッキー州レーンズエンドファームで死亡した。老衰著しく、安楽死の措置がとられたもの。27歳だった。ミエスクは1986年8月に仏フランソワ・ブータン厩舎からデビュー。2歳時から2つのG1を制すなど早くからトップホースとして活躍。その後もG1英1000ギニー、G1プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)、仏G1ジャックルマロワ賞といったヨーロッパの主要マイル戦を次々に制覇。大西洋を渡ったアメリカでもBC史上初となる連覇をG1BCマイルで達成。2年連続して米エクリプス賞最優秀芝牝馬にも選出された。通算16戦12勝。G1・10勝は昨年ゴルディコヴァに塗り替えられるまでの欧州調教馬によるG1最多勝記録だった。
米国ケンタッキーで繁殖入りしたミエスクは母としても極めて優秀。初仔のキングマンボ(父ミスタープロスペクター)がG1プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)を制すと、2番仔のイーストオブザムーン(父プライヴェートアカウント)はG1仏1000ギニーやG1ディアヌ賞(仏オークス)に優勝。キングマンボはエルコンドルパサーUSAやキングカメハメハを送る大種牡馬にもなった。また、孫にあたるランプルスティルツキンが2005年に欧州最優秀2歳牝馬に選ばれるなど牝系にも広がりを見せている。
【ミエスクの全G1勝ち鞍】
1986年:サラマンドル賞(仏、芝1400m)
1986年:マルセルブーサック賞(仏、芝1600m)
1987年:英1000ギニー(英、芝8ハロン)
1987年:仏1000ギニー(仏、芝1600m)
1987年:ジャックルマロワ賞(仏、芝1600m)
1987年:ムーランドロンシャン賞(仏、芝1600m)
1987年:BCマイル(米、芝8ハロン)
1988年:イスパーン賞(仏、芝1850m)
1988年:ジャックルマロワ賞(仏、芝1600m)
1988年:BCマイル(米、芝8ハロン)
(カッコ内は国名、距離)


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