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日本馬2騎が挑む凱旋門賞、1番人気は地元3歳馬ベーカバド

第89回G1凱旋門賞が10/3に迫った。日本からはナカヤマフェスタ(美浦・二ノ宮敬宇厩舎)とヴィクトワールピサ(栗東・角居勝彦厩舎)が挑む。今年はG1“キングジョージ”を圧勝したハービンジャーの引退によって前2年(ザルカヴァ、シーザスターズ)のような大本命馬が不在。混戦模様を呈している。
中心視されているのは地元の3歳牡馬ベーカバド。6月のG1ジョッキークラブ賞(仏ダービー)は直線の不利もあって4着に終わったが、続くG1パリ大賞で巻き返しに成功。G2ニエル賞でも最後にグイッとひと伸びして勝利をもぎ取った。ロンシャン競馬場では3戦無敗。高い馬場適性を見せている。
2つのG1を含む重賞4連勝中のフェームアンドグローリーはハービンジャー不在の欧州古馬陣では役者が一枚上。昨年はシーザスターズの6着に終わったが、4歳になってさらなる成長を感じさせている。
プラントゥールも地元フランスの3歳牡馬。G1パリ大賞とG2ニエル賞ではベーカバドの後塵を拝してともに2着に終わったが、着差は4分の3馬身、アタマ差と僅か。展開次第では逆転の可能性を秘める。
ワークフォースの存在も不気味。G1英ダービーを7馬身差&コースレコードで圧勝。前走G1“キングジョージ”の大敗で株を落としたが、G1英ダービーで見せた末脚が戻れば、再び主役の座に返り咲いて不思議ない。
ケープブランコは今年の愛ダービー馬。今年9月には並み居る古馬一線級を引き連れてG1愛チャンピオンSを5馬身半差で逃げ切った。硬軟両方の馬場を難なくこなす高い身体能力と競馬センスが魅力。
ナカヤマフェスタは余裕残しの状態で出走したG2フォワ賞で渋太く伸びて2着を確保。テンションが上がりやすいタイプだが、スローになった前走も鞍上の蛯名騎手と折り合った。大きな収穫を得て、本番へ向かう。
ヴィクトワールピサは前哨戦のG2ニエル賞で勝ったベーカバドから8馬身以上離された(4着)が、直線で一瞬見せた末脚の切れは光るものがあった。休み明けを叩いての上積みも見込めるだけに前進を期待したい。
そのほかでは、今年の仏オークス馬サラフィナ、G1凱旋門賞3年連続2着のユームザインなどが伏兵として名を連ねる。


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