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北米外のBC登録条件が変更、種牡馬登録あれば産駒登録を免除

ブリーダーズカップ社(以下BC社)は9/13、北米地域以外の生産馬に対するブリーダーズカップ(以下BC)への登録システムを2011年から変更すると発表した。具体的には、北米外で繋養される種牡馬については種牡馬登録を済ませることで、その翌年に誕生したその種牡馬の産駒すべてが自動的にBCに産駒登録されるというもの。これに伴って通常500ドル(約4万2500円)かかっていた当歳時の産駒登録も不要になる。また、種牡馬の所有者が負担する種牡馬登録料自体も従来の「種付け料」から、北米地区以外の北半球繋養馬については種付け料の50%、南半球繋養馬は25%へとそれぞれ減額される。今回発表された変更はBCへの海外からの出走馬を増やし、世界一を決めるレースに相応しい舞台を整えるための措置。BC社によれば、2009年に北米外で生産された馬の産駒登録は欧州産馬で約1200頭(総生産頭数は約1万8000頭)、その他の地域の生産馬に至ってはわずかに25頭(同じく約5万頭)という低水準。産駒登録がない馬の場合には高額の追加登録料(出走レースや追加登録の方法によって異なるが、最安で4万5000ドル=約380万円、最高で75万ドル=約6400万円)がBC出走に対して求められることが海外からの参戦に対する大きな障壁になっていた。なお、BC社では、新登録システムへの移行を後押しする措置として、2011年に種牡馬登録を行った種牡馬の産駒に限って、2011年のBCに対する追加登録料を期間限定ながら値下げして受け付ける(2/1~6/30に登録が必要。1歳馬が3000ドル、2歳馬が6000ドル、3歳馬以上は2万5000ドル)ことも決めた。また、BC社は、勝ち馬にBCへの優先出走権を与える「BCチャレンジ」についても見直しを発表。2011年からはBCチャレンジの勝ち馬についてはBCの出馬登録料をBC社が負担し、輸送費についても一部援助することとなった。


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