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豪州2009/10年間表彰、牝馬タイフーントレーシーが戴冠

豪州の2009/10年シーズン(7/31まで)年間表彰と殿堂入り人馬の発表が9/5、ヴィクトリア州メルボルンのパラディウム・アット・クラウンで行われた。年度代表馬は、牡馬混合のG1豪フューチュリティSとG1C.F.オーアSを含みG1・4勝のタイフーントレーシー(牝4、P.ムーディ厩舎)。同時に最優秀中距離馬にも選出された。今年3月に愛エイダン・オブライエン厩舎に移籍し、英G1・2勝を挙げたスタースパングルドバナーは、最優秀スプリンターと最優秀国際活躍豪州産馬を受賞。最優秀国際活躍豪州産馬以外は、豪州所属時の成績のみが評価の対象であるため、年度代表馬争いではタイフーントレーシーを脅かすまでに至らなかった。また、ブラックホークGBがシャトル供用された際の産駒ブラックアンドベントが、最優秀障害馬に選出されている。各部門の受賞馬・受賞者、並びに殿堂入り人馬は以下の通り(年間表彰の馬齢・戦績は2009/10年シーズンのもの)。
【オーストラリア2009/10年間表彰】
■年度代表馬/最優秀中距離馬:タイフーントレーシー…牝4、父レッドランサム、G1豪フューチュリティS、G1C.F.オーアS、G1マイヤークラシック、G1クイーンオブザターフSなど9戦5勝。
■最優秀2歳馬:クリスタルリリー…牝2、父ストレータム、G1ゴールデンスリッパーSなど7戦4勝。
■最優秀3歳牡・〓馬:ソーユーシンク…牡3、父ハイシャパラル、G1コックスプレートなど5戦2勝。
■最優秀3歳牝馬:フェイントパフューム…牝3、父シャマーダル、G1VRCオークス、G1ヴァイナリースタッドSなど8戦4勝。
■最優秀スプリンター/最優秀国際活躍豪州産馬:スタースパングルドバナー…牡3、父シュワジール、英G1ジュライC、英G1ゴールデンジュビリーS、G1コーフィールドギニー、G1オークレイプレートなど11戦6勝。
■最優秀ステイヤー:ショッキング…牡4、父ストリートクライ、G1メルボルンCなど9戦2勝。
■最優秀障害馬:ブラックアンドベント…セン5、父ブラックホークGB、オーストラリアンハードルなど14戦8勝。
■チャンピオンサイアー:リダウツチョイス…父デインヒルUSA、4年ぶり2度目、主な活躍馬にメリト(G1T.J.スミスS、G1ウィンターS)、アレワンダー(G1トゥーラックH)、ダリアナ(G1クイーンズランドダービー)。
■最優秀G1調教師:ジェームズ・バーソロミュー・“バート”・カミングス…G1VRCオークス、G1ヴァイナリースタッドS(以上フェイントパフューム)、G1コックスプレート(ソーユーシンク)、G1コーフィールドC(ヴュード)などG1・7勝。
■最優秀G1騎手:ナッシュ・ロウィラー…G1ドンカスターH(ランギラングドゥー)、G1AJCオーストラリアンオークス(ワンスワーワイルド)などG1・9勝。
【殿堂表彰】
〈伝説賞〉
■マカイビーディーヴァGB…牝馬、1999年生、父デザートキングIRE。2004/05・2005/06年豪年度代表馬。通算36戦15勝、うちG1で7勝。2003年からG1メルボルンCを3連覇(史上初)した稀代の名牝。
〈競走馬部門〉
■ノーザリー…セン馬、1996年生、父セリード。2002/03年豪年度代表馬。通算37戦19勝、うちG1で9勝。5・6歳時にG1コックスプレートを連覇。
■スカイハイ…牡馬、1957年生、父スターキングダム。通算55戦29勝。主な勝ち鞍にゴールデンスリッパーS、ヴィクトリアダービー、マッキノンS、エプソムH。
〈騎手部門〉
■ウィリアム・“ビリー”・パイアーズ…1933年生、2004年に死去。南オーストラリア州でリーディングジョッキー9回。欧州でも活躍、主な勝ち鞍に凱旋門賞(1967年トピオFR)、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(1964年ナスラム、1973年ダリア)。
■ジョン・レッツ…1943年生。南オーストラリア州でリーディングジョッキー8回。主な勝ち鞍にメルボルンC(1972年ピッピングレーン、1980年ベルデールボール)。
〈調教師部門〉
■ハリー・プラント…1978年に死去。主な管理馬に1940年代の名馬バーンボロー(ニューマーケットHなど)。
■ジム・アトキンズ…1916年生、2010年に死去。クイーンズランド州でリーディングトレーナー4回。主な管理馬にジャストナウ(G1AJCオーストラリアンオークス)、ダルレロ(ドンカスターH)。
〈関係者部門〉
■ヘンリー・バイロン・ムーア…1839年生、1925年に死去。ヴィクトリアレーシングクラブの事務局長を1882年から44年間務めた。
(注)伝説賞…殿堂入り人馬の中から選ばれるワンランク上の部門。マカイビーディーヴァGBは2006年に競走馬部門で殿堂入りしていた。これまでにファーラップ(2007年、競走馬部門から)、ジェームズ・バーソロミュー・“バート”・カミングス氏(2008年、調教師部門から)、アーサー・エドワード・“スコビー”・ブリーズリー氏(2009年、騎手部門から)が選出されている。


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