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米西海岸オークトゥリー開催、ハリウッドパーク競馬場で施行へ
米オークトゥリー競馬協会は９／３、今年と来年のオークトゥリー開催（注）を、ハリウッドパーク競馬場で行う計画を発表した。オークトゥリー開催は1969年から昨年まで、一貫してサンタアニタパーク競馬場で行われていた。カリフォルニア競馬委員会は９／９、ハリウッドでの開催を正式に承認。開催地を巡って紆余曲折を経たが、オークトゥリー開催は９／30に開幕し、10／31までの22日間にわたって行われる運びとなった。
開催地変更の引き金となったのは、サンタアニタでこの夏に行われた馬場の改修工事。排水不良を改善するためのものだったが、カリフォルニア競馬委員会が工事終了後の８／19、改修後の馬場は安全面に問題があると判断、サンタアニタでのオークトゥリー開催を認めないという決定を下した。開催の危機に瀕したオークトゥリー競馬協会は、代替開催地を模索。ハリウッドと合意に至った。
オークトゥリー開催地変更の話は、今春にも別の問題で具体性を帯びた話になっていたが、こちらは今年限りという条件付きながら、サンタアニタでの開催で決着がついていた。今年５月、破綻したマグナエンターテインメント社に代わって、サンタアニタパーク競馬場の所有者となったＭＩデヴェロップメンツ社が、オークトゥリー競馬協会に対する競馬場賃借契約の終了を通告。オークトゥリー競馬協会は引き続きの開催希望を申し入れたものの、開催の形態を含めた競馬全体のビジネスモデル再構築が必要とするＭＩデヴェロップメンツ社との協議は難航。６月にＭＩデヴェロップメンツ社側が折れて、１年限りの契約延長で合意したが、このときもハリウッド、デルマーでの代替開催が探られていた。
（注）オークトゥリー開催…非営利団体オークトゥリー競馬協会が主催する、米国西海岸における秋の競馬開催。1968年まで西海岸の秋開催を行っていたデルマー競馬場が開催権を放棄。これに猛反対したクレメントL.ハーシュ調教師らがオークトゥリー協会を立ち上げ、1969年から昨年までサンタアニタパーク競馬場を借りて同時期の開催を行っていた。春開催とは主催者が違うため（春はサンタアニタ競馬場）、“Oak Tree at Santa Anita”と呼ばれていた。
