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ワークフォースが圧勝、ムーア騎手連日のクラシック制覇

英ダービー(英G1)6/5 エプソムダウンズ 3歳牡牝
本命と目されていた昨年の欧州最優秀2歳牡馬セイントニコラスアベイが中間の調教で後肢の筋肉を痛めて回避。一転して中心馬不在となった第231回G1英ダービーは、ここがキャリアわずか3戦目のワークフォースが7馬身差の圧勝。新スター誕生を印象づけた。ワークフォースはレース序盤、馬群の中団やや後方でスタミナを温存。タッテナムコーナー(最終コーナー)をスムーズに回って加速すると、逃げるアットファーストサイトを残り1.5ハロン辺りで捉えて先頭。さらにそこからグングンと差を広げた。勝ちタイムは1995年にラムタラUSAが記録したコースレコードを1秒近く更新する新記録。7馬身という着差は1981年シャーガーの10馬身差、1925マンナの8馬身差には及ばないものの、1979年のトロイ、1985年のスリップアンカーに並ぶG1英ダービー史上3位タイ。
決定的な差をつけられた後続はA.オブライエン厩舎のペースメーカーとして出走していたアットファーストサイト(単勝101倍)が2着に逃げ粘る驚きの結果。前走LRクックトハットSを快勝し、G1ドバイシーマクラシックの勝ち馬ダーレミの半弟という血統背景も相まって2番人気に推されたゴドルフィンのリワイルディングは勝ち馬の右隣でレースを進めたが、勝ち馬が動いたときについていけず3着が精一杯。昨年の仏G1クリテリウムアンテルナシオナルの勝ち馬で、セイントニコラスアベイの離脱によりオブライエン厩舎のエースとして挑むことになったジャンフェルメールは中団からジワジワとしか伸びず4着。1番人気に応えられなかった。
勝ったワークフォースは昨年9月、芝7ハロンのデビュー戦を6馬身差で快勝。2歳シーズンはこの1戦のみで切り上げた。今季は5/13のG2ダンテSで始動したが、舌を越し、左にもたれて2着に敗退。今回は舌を縛り、クロス鼻革を装着するなど馬具に工夫を加えられて、大一番に臨んでいた。次走は6/27のG1愛ダービー(カラ、芝12ハロン)か7/24のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(アスコット、芝12ハロン)になる模様。なお、ライアン・ムーア騎手はスノウフェアリーで制した前日のG1英オークスに続く優勝でG1英ダービーは初制覇。マイケル・スタウト師は2004年のノースライト以来、6年ぶり5度目の優勝となった。


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