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第88回凱旋門賞が10/4に迫る

今年の欧州競馬を締めくくる第88回G1凱旋門賞が10/4、仏ロンシャン競馬場の芝2400メートルで行われる。
シーザスターズが衆目一致の大本命馬。G1英2000ギニーとG1英ダービーの英2冠を含み、前走のG1愛チャンピオンSまで今季無傷のG1・5連勝中だ。今回は93年の凱旋門賞馬である母アーバンシーUSAとの母仔制覇(これまでは80年のデトロワと94年のカーネギーIRE母仔による1例のみ)も懸かるが、管理する愛ジョン・オックス師は出否を馬場状態次第としており、回避の可能性もある。オックス師の希望は堅い馬場。今春からの一貫した主張で、実際にG1愛ダービーでは馬場状態を理由に出走を取り消している。実は前走G1愛チャンピオンSもG1愛ダービーと同じ稍重だったが、このときは出走に踏み切って勝利を手にした。当日までの天候と馬場状態の変化、それを受けてオックス師がどのような決断を下すか。注目が集まっている。
フェームアンドグローリーはここまで7戦、シーザスターズ以外の馬には先着を許していない。シーザスターズが回避したG1愛ダービーを5馬身差で圧勝したことも強調材料で、馬場が悪化して大本命馬が席を空けるようなことがあれば、代わって主役となる。
コンデュイトは今回の芝2400メートルが最も能力を発揮できる舞台。芝12ハロンの前走G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを快勝、昨年は芝12ハロンのG1BCターフも制している。芝10ハロン7ヤードのG1英エクリプスSではシーザスターズに5馬身半差をつけられた3着だったが、逆転の可能性はある。
スタチェリータは前々走G1ディアヌ賞(仏オークス)まで5戦無敗。前走G1ヴェルメーユ賞の2位入線、繰り上がりの1着という結果で少々株を落としているものの、3歳牝馬の代表格であることには変わりない。
キャヴァルリマンはG1パリ大賞、G2ニエル賞とロンシャン競馬場の2400メートルを連勝中。管理するのはG1凱旋門賞7勝の仏アンドレ・ファーブル師で、厩舎の先輩であるレイルリンクは06年に同じステップを踏んで凱旋門賞馬となった。ただ、当のファーブル師はシーザスターズに一目置いており、弱気な発言も聞かれている。
さらに、今春G1ガネー賞とG1プリンスオブウェールズSを連勝したチチカステナンゴFR産駒ヴィジオンデタ、G1英オークスとG1愛オークスを連勝したサリスカ、G1・3連勝が掛かったG1ヴェルメーユ賞で1位入線後に無念の5着降着となったダーレミ、今季G1・2勝と6歳にして本格化気配のゲッタウェイ、今年は名手キアラン・ファロン騎手の助けを得る2年連続G1凱旋門賞2着のユームザインらが伏兵として名を連ねる。


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