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ノーザンダンサーを送った名門ウインドフィールズファーム閉鎖

20世紀を代表する種牡馬ノーザンダンサーを生産・繋養したカナダの名門ウインドフィールズファームの閉鎖が8/20、発表された。北米生産者ランキングで9度首位に輝き、77年と83年には米エクリプス賞最優秀生産者賞を受賞した同ファームは、のちにカナダ生産界のリーダーとなる故エドワード・プランケット・テイラー氏が36年に創設。米メリーランド州にも支場が開設されていた(88年に売却)。世界の競馬史に燦然と輝く名馬ノーザンダンサーの生産・繋養によって一躍世界のホースマンにその名を知られるところとなり、さらにノーザンダンサーの血を武器にニジンスキー(英三冠、愛ダービー、“キングジョージ”など)、ザミンストレル(英・愛ダービー、“キングジョージ”など)、ストームバード(G1デューハーストS、産駒に名種牡馬ストームキャット)、セクレトUSA(G1英ダービー)、エルグランセニョール(G1愛ダービーなどG1・3勝)らを続々と生産。日本にノーザンダンサーの血を伝えたノーザンテーストCAN(G1フォレ賞、日本チャンピオンサイアー10回)も同ファームが送り出した一頭だ。現在はエドワード・プランケット・テイラー氏の娘ジュディス・テイラー・マッピン氏が規模を大幅に縮小した上で管理に当たっていたが、一族が揃って老齢となり、後継者もいなくなったことで廃業が決められたという。同ファームの馬資産は、今年11月のキーンランド社ブリーディングストックセールで売却される予定。


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