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繁殖牝馬、上場に年齢規制、SITAがガイドラインを制定
欧州、北米、オセアニア、南アフリカ、アルゼンチンの主要セリ会社17社で組織されるSITA国際サラブレッド競売人協会は、「18歳以上、もしくは3年以上不受胎の繁殖牝馬を世界の主要セリ市場に上場させない」とするガイドラインを制定したことを明らかにした。これは購買意欲を削ぐ高齢馬を淘汰してセリ市場をより活性化させることと、セリ上場の際に受けるストレスを高齢馬に課すことを避ける愛護精神を目的としたもの。SITA創立時(83年)からのメンバーである米国のキーンランド社、ファシグティプトン社などでは、これまで自主規制という形で高齢馬の上場を避けるようコンサイナー(上場委託者)に働きかけてきたが、これにも強制力はなく、市場価値に乏しい馬についても上場を余儀なく許可している背景があった。各セリ会社では今回のガイドライン制定が繁殖セール上場馬の質向上に大きな効果があるものと期待を寄せている。