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20世紀の欧州競馬界に君臨、V.オブライエン氏が他界

20世紀を代表するホースマンで欧州競馬を席巻したヴィンセント・オブライエン氏が愛ストラファンにある自宅で息を引き取った。92歳。オブライエン氏は1917年に愛チャーチタウンの競馬一家に生まれ、第二次世界大戦中の43年に調教師ライセンスを取得。英グランドナショナル3連覇(53~55年)など障害競走で活躍の後に平地競走に本格進出。70年代に入るとパートナーのロバート・サングスター氏とのコンビで当時、日の出の勢いにあったノーザンダンサー血脈を中心に良血馬を次々と購買。ニジンスキーやストームバードに代表されるように、欧州で箔をつけて高額シンジケートを組むという種牡馬ビジネスを確立し、今につながるクールモアスタッドの礎を築いた。英国クラシックは16勝(英ダービー6勝)、アイルランドではクラシック27勝。アレッジドでの連覇(77、78年)など凱旋門賞は3勝している。94年に77歳で引退後は娘婿のジョン・マグナー氏にビジネスを託し、最高顧問として君臨。かつて自身が管理したサドラーズウェルズは13年連続(通算14回)で英愛チャンピオンサイアーの座を守り続けた。


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