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「HBAトレーニングセール」開催、前年を上回る売り上げを記録

札幌市のJRA札幌競馬場で5月11日、HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「トレーニングセール/サラブレッド2歳」が開催された。142頭が上場されたセリでは、86頭を売却。売却総額は前年比約3000万円増の4億6368万円、売却率は同15.26ポイント増の60.56%、平均価格は同約10万円増の539万1628円と、すべて前年の数字を上回る好成績を残した。
最高価格となったのは、今年の羽田盃を制したナイキハイグレードの半妹にあたるダイアモンドコア07(牝、父スペシャルウィーク、販売申込者/伊達市・高橋農場)で2467万5000円。同じく牝馬でスペシャルウィーク産駒のリザリーユーの2007(販売申込者/安平町・ノーザンファーム)が2425万5000円と続いた。落札したのは両馬ともに新冠町の(有)ビッグレッドファーム。2頭は公開調教の上がり2ハロンで、それぞれ2位と1位のタイムをマークしていた。また、牡馬の最高は1071万円(2頭)だった。
昨年来の世界同時不況の影響が懸念された今回のセールだったが、活発な団体購買が下支え。JBBA日本軽種馬協会は10頭の牝馬を総額3643万5000円で、岩手県馬主会は14頭(牡9頭、牝5頭)を総額5481万円で、熊本県馬主会は3頭(牡2頭、牝1頭)を総額504万円で、それぞれ購買した。JBBAが購買した10頭は、「将来の繁殖用に」と韓国へ輸出されるという。
売り上げが前年対比アップの結果に荒木正博組合長は「主催者としてホッとした。1歳市場で買い控えた購買層が、2歳に移行したからではないか」と推測。市場関係者も一様に安堵の表情を浮かべていた。


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