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「馬産地再活性化緊急対策」50億円を支援

農林水産省は4月27日に発表した総額1兆302億円の2009年度補正予算案に、「馬産地再活性化緊急対策事業」として50億円を盛り込んだ。
近年、軽種馬生産農家は不況を背景に軽種馬の取引価格が低落し、経営が悪化。軽種馬が基幹産業の馬産地においては地域経済の悪化に直面している。再活性化のためには軽種馬関係者が一体となった取り組みを緊急支援することが急務としている。
対策内容は、生産体質強化対策と流通活性化対策の2つ。生産体質強化では、①馬産地の分業化・共同化などの高度化、複合化等に必要な施設・機械のリース方式による導入(補助率1/3)、②償還困難な負債の借換えのための長期低利資金を融通(融資枠50億円)、といった馬産地ごとに策定する計画に沿った取り組みに対し支援。一方、流通活性化では、①上場馬情報などをインターネットで配信する市場情報発信のための基盤整備、②市場上場馬のレントゲン検査、ノド内視鏡検査といった上場馬の情報開示、③上場に向けた馴致、育成調教費といった上場馬の資質向上、④海外輸出など新規販路開拓など、市場ごとに行う取引活性化の取り組みに対して助成される。
これまでJBBA日本軽種馬協会といった軽種馬関係団体からの生産対策はあったが、政府の予算案に組み込まれたのは初めてのこと。それだけに馬産地では支援に対する期待は大きい。


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