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HBAセレクションセールの実馬検査を実施

HBA日高軽種馬農協は7月21日に新ひだか町の北海道市場で開催する「セレクションセール/サラブレッド1歳」の上場馬を選定する実馬検査を、5月4日から3日間に渡り実施した。
同セールは優秀な1歳馬が多く集まるとされるHBAのドル箱市場。基準を満たした馬だけが上場を許される、文字どおりの“セレクション”セールで、50%以上の売却率を記録するほど購買者の信頼度は高い。近年の重賞ウイナーでは、セイウンワンダー(朝日杯フューチュリティS)やアントニオバローズ(シンザン記念)が同セール出身馬。市場振興に大きく寄与している。
昨年は600頭を超える申し込みがあったが、今年は不況の影響もあり、申込頭数は511頭(牡330頭、牝181頭)に減少。それでも、1歳が本邦初年度産駒となるディープインパクト、ハーツクライ、ファンタスティックライト、デビッドジュニア、スズカマンボ、タイムパラドックス、テレグノシスといった種牡馬の産駒も名を連ねているという。検査はHBA役職員が4地区に分かれ、飼養牧場を一軒一軒巡回。ゴールデンウイークを返上し、販売申込者が自信を持って申し込んだ若駒に全神経を集中させ、馬体、発育状態、歩様などをチェックしていた。
上場馬はHBAが定める「セレクションセール上場馬選定基準」に該当するものが多い馬を上位とし、5月中旬のセレクションセール選考委員会で決定。馬体に加え、母系や父馬の産駒成績、競走成績、将来性が今まで以上に重視されている。HBA関係者は「ほとんどの馬が選定基準を満たしているので、上場馬を絞り込むのは困難を極めそうです」と頭を悩ませていた。


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