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「HBA総代会」開催、市場振興が急務

HBA日高軽種馬農協の「第38回総代会」が3月19日、新ひだか町の新ひだか町公民館コミュニティセンターで開催され、平成20年度の事業報告、平成21年の事業計画など、事務局側が提出した8議案すべてが承認された。
総代会で挨拶に立った荒木正博HBA組合長は、今回提案を見送った主取り手数料について「景気悪化に晒される中、市場振興策は急務。今年一年再検討し、来年の総代会に提案したい」とした。また、来賓の今原照之JBBA日本軽種馬協会副会長は「世界不況で海外のセリも前年割れで推移している。対策を講じないと大変なことになる」と市場改革を強調。「皆で知恵を出し合い、心をひとつにして難局を乗り切っていきましょう」と一致団結を呼び掛けた。
新年度の事業方針は、市場振興対策、組合員の経営改善ならびに組合組織の強化対策、関係機関との連携強化対策の3本柱。種牡馬事業の方向性、遊休資産の処分・再活用、市場運営効率化を進めるための配置転換など、時代に即応した改革を行うとした。
事業の中核となる北海道市場は、4開催13日間を予定。計画額は43億円に設定した。さらに、市場取引を巡る紛争、事故を最小限に止めるため、市場業務規定を大幅に改定。購買関係者から信頼を得られる市場を目指す。また、主取り手数料導入を見送ったため、市場取引馬奨励賞に代わる新たな奨励賞の交付も白紙に戻ったが、荒木組合長は「5月のトレーニングセールだけでも自前で交付したい」と提案した。
出席した総代からは、「購買者へのアンケート調査や適切なサービスの実施」「効果的な販売対策を考えないといけない」「市場取引馬限定レースの創設」「馬主資格取得のハードルを下げてほしい」「内国産馬への手当てを増額」など、市場運営に関する意見や質問、事業経費の細目の説明、JRA、JBBAに対する要望などが続出。午前9時30分から始まった会は午後2時過ぎまでに及んだ。未曾有の不況に対する危機感は双方同じ。活発な意見交換から、最善の方策が導き出されることが期待されている。
「北海道市場」業務規定の主な改正点
①1歳市場における販売申込者は、四肢のレントゲン写真および上部気道内視鏡動画を提出し、購買者は閲覧できるよう明文化。
②売買契約解除の申出は、申出ができる項目の見直しとレポジトリー提出馬の対応について整備。
③欠場馬対策については、実馬検査を厳格に実施。
④セレクションセールにおける上場馬選定については、選考委員会を設置し、上場馬の選定に当たる。
⑤競り落とし人の1歳馬における代金決済の猶予期間等は、15日間から10日間に短縮。


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