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ペールギュントが仏国で種牡馬に

2004年のG2デイリー杯2歳S、05年のG3シンザン記念などを制したペールギュント(牡7歳、栗東・橋口弘次郎厩舎、父サンデーサイレンス)が3月13日付で競走馬登録を抹消され、今春から仏国で種牡馬入りすることになった。
同馬の競走成績は36戦5勝。2つの重賞勝ちのほか、07年のG1高松宮記念ではスズカフェニックスの2着と、鋭い末脚を武器に主に短距離重賞路線で活躍した。
同馬は今年も現役続行を予定していたが、仏国からオファーがあったため関係者が協議。今後、国内では種牡馬になれるか未知数であること、サンデーサイレンスの血が注目されている海外の方が活躍の場があると判断し、オファーを受けることにした。
現在、同馬は千葉県内の牧場で出国検疫中。渡航における検査で問題がなければ、3月19日に出国する予定だ。
仏国での繋養先はエヌーヴ牧場。同牧場にはデラフランチェスカ、ラシアンブルー、ハリケーンキャット、アンティルサンダウンといった種牡馬が繋養されている。種付料は3000ユーロ(約38万円)。渡仏後の3月末から種付けを開始できるよう手続きが進められている。現地ではすでに種牡馬広告の準備を進めており、今シーズンから多くの繁殖牝馬を集められるよう、強力なバックアップ体制が整えられているという。
また、G2マイラーズCなど重賞3勝を挙げたミレニアムバイオ(牡11歳、父サンデーサイレンス)も、今春から仏国で供用されることが分かった。
同馬は04年に新ひだか町のアロースタッドで供用開始。5シーズン目が終わった昨年9月に熊本県の本田土寿氏の牧場へ移ったが、仏国からオファーがあり、昨年12月に輸出された。
繋養先はグレイトジャーニー、サムソンハッピー、エアエミネムと同じロンレイ牧場。種付料は3000ユーロ(約38万円)となっている。
これまで仏国へは、ほかにディヴァインライト、ローゼンカバリー、アグネスカミカゼといったサンデーサイレンスの血を引く日本産馬が種牡馬入り。昨年はその中の一頭ディヴァインライトが英1000ギニー馬ナタゴラを送り出したこともあり、サンデーサイレンス系種牡馬の需要が高まっている。


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