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新時代を迎えた欧州生産界、初供用種牡馬の顔ぶれ決まる

今年から欧州主要国で供用を開始する新種牡馬の顔ぶれが出揃った。最も高い交配料が設定されているのは、愛クールモアスタッドで種牡馬入りするデュークオブマーマレードと、ダーレーグループの愛キルダンガンスタッドで種牡馬になるレーヴンズパスの2頭で、ともに4万ユーロ(約480万円)。デュークオブマーマレードは名種牡馬デインヒルUSA(03年死亡)産駒の最終世代。昨春はG1ガネー賞からG1英インターナショナルSまでG1を5連勝し、古馬中長距離路線をリードした。米チャンピオンサイアー2回のエーピーインディを近親に持つという血統面からも期待は大きい。一方のレーヴンズパスは、昨年英G1クイーンエリザベス2世Sと米G1BCクラシックを連勝。特にG1BCクラシックで見せた鋭い決め手は大きなアピールポイントになる。ダーレーグループはさらに、英ダルハムホールスタッドへニューアプローチを配した。一昨年はG1・2勝を含む5戦全勝で欧州最優秀2歳牡馬に選出され、昨年は英ダービー馬の栄誉に浴したのみならず、G1愛チャンピオンS、G1英チャンピオンSも制して欧州最優秀3歳牡馬に輝いた。加えて、父が昨年英・愛チャンピオンサイアーに輝いたガリレオ、母がG1フィーニクスチャンピオンSの覇者パークイクスプレスと、血統的にも文句なし。高松宮記念を制した半兄シンコウフォレストIREが欧州で種牡馬として活躍した事実も成功の予感を後押しする。交配料は英国繋養の新種牡馬でトップの3万ポンド(約400万円)。主な日本関連馬ではシックスセンスが愛国に、ヴィータローザは英国、エアエミネムIRE、ミレニアムバイオはともに仏国に迎えられた。また、昨年9月に仏G3プランスドランジュ賞を制した産駒ネヴァーオンサンデーの活躍(通算8戦6勝、2着2回)が評価を受け、日本産馬サンデーブレイクが米国から仏国にスカウトされている。


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