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ジェイエス繁殖馬セール開催、売却率6割を超える

競走馬総合商社(株)ジェイエスが主催する「ジェイエス冬季繁殖馬セール」が1月28日、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは46頭が上場され29頭が売却。売却総額は1億276万3500円、売却率は63.04%、平均価格は354万3569円だった。
1月開催の同セールは今年で2年目。これまで同社では国内唯一の繁殖馬セールを毎年10月に開催してきたが、昨年から「出産間近の受胎馬だけでなく、現役を引退し繁殖入りする未供用馬にも売買機会を設ける」という目的で始められた。
天候に恵まれた当日は、正午の開場と同時に熱心なバイヤーが来場。それぞれお目当ての馬を自由に下見する姿が見られた。セリではスタートから複数の声がかかる、活発な競り合いが展開。会場は寒空を吹き飛ばす熱気で溢れた。
最高価格は、現役時にG3マリーンC勝ちの実績があり、ジャングルポケットを受胎したラヴァリーフリッグ(牝10歳、父マーベラスサンデー、販売者/新ひだか町・目名共同トレーニングセンター)で1585万5000円。激しい争奪戦の末、新冠町のコスモヴューファームが落札した。
2番目の高額は、昨年12月に現役登録を抹消したばかりの未供用馬ラドランファーマ(牝7歳、父ホワイトマズル)で1312万5000円。現役時代、JRA3勝、G3クイーンC3着の実績がある本馬は、千葉県の大城敬三氏が落札した。
「100年に一度」といわれる世界的な金融危機の影響を不安視する中、行われた同セール。しかし、結果は売却率が前年比8.5ポイント増の6割強を記録、売却総額も1億円の大台をキープした。13頭上場された未供用馬も11頭が売却され、8割を超える売却率をマーク。主催者の狙いどおりの数字を残した。
同社の藤原悟郎副社長は「苦戦を覚悟していたので、予想以上の成果を上げられホッとしました。この時期のセールを定着させるため、来年以降は上場頭数を70~80頭くらいに増やす努力をしていきたい。これから行われる当歳・1歳市場につなげられたらいいですね」と安堵の表情を浮かべていた。


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