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メイショウサムソンが社台SS入り

2006年の皐月賞、ダービーを制した2冠馬メイショウサムソン(牡6歳、父オペラハウス)が1月8日、繋養先となる安平町の社台スタリオンステーションに到着し、種牡馬としての第一歩を踏み出した。
同馬は05年7月に小倉でデビュー。3戦目で初勝利を挙げた。3歳になるとスプリングSで重賞初制覇。続く皐月賞、ダービーも制し、小倉デビュー馬としては初のダービー馬となった。三冠の期待が懸かった菊花賞は4着。三冠達成はならなかったが、3歳クラシックの主役を演じ、06年のJRA最優秀3歳牡馬に選ばれた。
4歳になると史上4頭目となる同一年度での天皇賞春秋連覇を達成。昨年は世界最高峰の凱旋門賞に挑戦するなど常に第一線で活躍し、JRA史上9頭目の“10億円ホース”となった。通算成績は27戦9勝(うち海外1戦)、総収得賞金は10億6594万9000円。
4日に京都競馬場で引退式を行った同馬は、7日に現役登録を抹消し、慣れ親しんだ栗東トレーニングセンターを出発。24時間余りをかけ、同SSに到着した。ニューフェイスの到着には、ノーザンファームの吉田勝己代表や生産者の林孝輝氏、スタリオン関係者、報道陣らが出迎え。同行した中田征男厩務員に導かれて馬運車を降りると、長旅の疲れも見せずに堂々とした足取りで用意された馬房へ入った。
苦楽を共にした中田厩務員は「仏国まで遠征しているので輸送はスムーズでした。故障なく走り続けてきたタフさ、良い脚を長く使える能力を産駒に伝えてほしい」とエール。林氏は「種牡馬入りは名誉なこと。たくさんの人の期待に応えてほしい。いつかサムソンのような馬を生産して応援に行きたいですね」と愛馬の門出を祝った。
今春の種付料は250万円(受胎確認後支払)。すでに総額10億8000万円(1株1800万円×60口)のシンジケートが結成されている。同SSでは「余勢権利についてもすでに多数の問い合わせが寄せられています」と大きな反響に笑顔。 多くのG1ウイナーを擁する同SSでも、皐月賞、ダービー、天皇賞・春秋を勝っている種牡馬は初めてのことだけに、次世代を担う新星に懸ける期待は大きく、「デビューからケガなく第一線で活躍した能力は相当なもの。社台グループでもサンデーサイレンス系牝馬など多くの繁殖に配合する予定です」と力が入っている。


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