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2008年馬産地10大ニュース―その1

①Aタキオン、51年ぶりの内国産チャンピオンサイアーに
初産駒デビューから4シーズン目を迎えたアグネスタキオンが、1995年から13年連続でJRAチャンピオンサイアーに君臨してきたサンデーサイレンスの牙城を崩し、57年のクモハタ以来51年ぶりとなる内国産種牡馬によるリーディングサイアーの座を手中に収めた。今シーズンはキャプテントゥーレで皐月賞を、ディープスカイでNHKマイルC、ダービーを制覇。10月には2年連続で100勝を突破するなど順調に勝ち鞍を伸ばした。種牡馬総合では2位フジキセキに7億円以上の差をつけトップを独走。JRHAセレクトセール1歳では総額4億2105万円で上場馬6頭すべてが売却されたほか、今春の種付頭数は229頭と国内最多頭数を記録するなど、亡き父サンデーサイレンスに代わり日本競馬界をリードした。
②ディープインパクトの初年度産駒に注目集まる
JRA最多タイのG1・7勝を挙げ、日本競馬史上最高額となる総額51億円でシンジケートが組まれたディープインパクトの初年度産駒に注目が集まった。1月に誕生した初仔には多くのマスコミが殺到。競馬サークルの年明け最大の話題となった。ファーストクロップ36頭が上場されたJRHAセレクトセールでは、アドマイヤオーラ、アドマイヤジャパンを半兄に持つビワハイジの2008(牡)が、最高価格の2億3100万円で取引されるなど、31頭が総額20億550万円、6000万円を超える平均価格で売却。同セール当歳の売上げの3割近くを占めた。
③馬インフルエンザ感染、アロースタッド種付休止
人気種牡馬を数多く繋養する新ひだか町のアロースタッドで4月15日、馬インフルエンザ感染馬が確認されたため、16日から18日までの3日間、種付業務を休止した。その後、陰性だった種牡馬17頭が19日から種付けを再開。21日には全頭の陰性が確認されたため、全面再開となった。馬インフルエンザ感染による種付業務の休止は過去に例のないこと。それだけに混乱が予想されたが、同スタッドの迅速な対応により被害は最小限に抑えられた。
④ステイゴールドが内国産父仔2代海外G1制覇
11月30日にシンガポールのクランジ競馬場で行われたLG1シンガポールゴールドCにおいて、ステイゴールド産駒の日本産馬エルドラド(セン4歳、高岡秀行厩舎)が優勝する快挙を成し遂げた。日本産馬が同国のG1を制したのは、07年シンガポール航空国際Cを勝ったシャドウゲイト以来のこと。01年にG1香港ヴァーズを制したステイゴールドは、日本競馬史上初の内国産父仔2代による海外G1制覇を果たした。エルドラドは06年のひだかトレーニングセール取引馬。セール出身馬として初の海外G1ウイナーとなった。また、ホッカイドウ競馬から03年に同国の調教師に転身した高岡調教師は、開業6年目での初G1となった。


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