ニュース
海外 その他
ジャガーメイル惜しい３着／香港国際競走結果
12月14日、Ｇ１香港カップをメインとする香港国際競走４レースがシャティン競馬場で行われた。
４頭出走した日本馬の成績は、Ｇ１香港ヴァーズのジャガーメイル（美浦・堀宣行厩舎）が３着、Ｇ１香港スプリントのローレルゲレイロ（栗東・昆貢厩舎）とトウショウカレッジ（栗東・池添兼雄厩舎）が、それぞれ８着と９着、Ｇ１香港マイルのスーパーホーネット（栗東・矢作芳人厩舎）が５着という結果だった。
なお、レースの映像は下記ＪＲＡホームページアドレスで閲覧可能になっている。
http://www.jra.go.jp/news/200812/121407.html
＜Ｇ１香港カップ＞
３歳上 芝2000ｍ（右） 稍良 14頭 ２:00.92
１．イーグルマウンテン Eagle Mountain
牡４・鹿毛・126ポンド・英国産
父ロックオブジブラルタルIRE Rock Of Gibraltar
母マスカナ Masskana
母の父ダルシャーン Darshaan
２．バリウス Balius
（牡５・126・父Mujahid）
３．リンガリ Linngari
（牡６・126・父Indian Ridge）
着差：１-1/4、２、3/4 騎手：K.シェイ
…直線でかなりゴチャついて非常にラフな一戦となり、レース後には３人もの騎手に騎乗停止処分が下ったほど。Ｇ１ＢＣターフ２着馬イーグルマウンテン（南アM.デ・コック厩舎）はこの影響を受けることなく、馬場の外目からスムーズに抜け出して念願の初Ｇ１制覇を果たした。地元のエース・ヴィヴァパタカ Viva Pataca は馬群の中で不完全燃焼の４着。Ｇ１・３勝の３歳牝馬ラッシュラッシズ Lush Lashes は直線入口で不利を受け、鞍上K.マニング騎手が以降追うのを止めたため、殿り14着となった。
＜Ｇ１香港マイル＞
３歳上 芝1600ｍ（右） 稍良 14頭 １：32.71
１．グッドババUSA Good Ba Ba
セン６・鹿毛・126ポンド・米国ケンタッキー産
父リアファン Lear Fan
母エルメム Elle Meme
母の父ジルザル Zilzal
２．エイブルワンNZ Able One
（セン６・126・父Cape Cross）
３．エジプシャンラー Egyptian Ra
（セン７・126・父Woodborough）
着差：２-1/2、3/4、クビ 騎手：C.スミヨン
…今回はクリストフ・スミヨン騎手が手綱を取った昨シーズンの香港年度代表馬グッドババUSA（香港A.シュッツ厩舎）が直線残り200ｍから一気に伸び、他馬を瞬く間に交わし去ってこのレース連覇を達成した。スーパーホーネットはいつもほどの伸びが見られずに５着。昨年のＧ１ＢＣマイル勝ち馬キップデヴィル Kip Deville は初の右回りが応えたか９着。ディヴァインライト産駒の英1000ギニー馬ナタゴラ Natagora は先行したものの失速して11着に敗れた。
＜Ｇ１香港スプリント＞
３歳上 芝1200ｍ（右） 稍良 13頭 １：08.68
１．インスピレーション Inspiration
セン５・栗毛・126ポンド・オーストラリア産
父フライングスパー Flying Spur
母ラバンバ La Bamba
母の父ラストタイクーンIRE Last Tycoon
２．グリーンバーディー Green Birdie
（セン５・126・父Catbird）
３．アパッチキャット Apache Cat
（セン６・126・父Lion Cavern）
着差：クビ、クビ、3/4 騎手：D.ビードマン
…人気薄のインスピレーション（香港J.ムーア厩舎）が波乱を巻き起こした。昨シーズンの豪最優秀スプリンター・アパッチキャットは直線で他馬に寄られて立て直す不利もあって３着まで。今年の欧州最優秀スプリンター・マルシャンドール Marchand D'Or は直線で末脚を伸ばして上位争いに加わったものの６着という不本意な結果（勝ち馬とは１-1/2馬身差）。先行したローレルゲレイロは他馬の瞬発力に屈して８着。トウショウカレッジは直線で内を突いて差を詰めたが、前が止まらず９着が精一杯だった。
＜Ｇ１香港ヴァーズ＞
３歳上 芝2400ｍ（右） 稍良 13頭 ２：29.14
１．ドクターディーノ Doctor Dino
牡６・栗毛・126ポンド・フランス産
父ムータティールGB Muhtathir
母ロジカ Logica
母の父プリオロ Priolo
２．パープルムーンIRE Purple Moon
（セン５・126・父Galileo）
３．ジャガーメイル
（牡４・126・父ジャングルポケット）
着差：短頭、クビ、１ 騎手：O.ペリエ
…後方からレースを進めた昨年の覇者ドクターディーノ（仏R.ギブソン厩舎）が、ゴール寸前で粘るパープルムーンIREを見事に差し切った。勝ち馬と一緒に伸びたジャガーメイルは惜しい３着。一瞬は先頭に立つかという脚色で伸び、見せ場は十分だった。
