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ホッカイドウ競馬閉幕、計画達成できず

2008年度のホッカイドウ競馬が11月20日、門別競馬場で行われた道営記念をもって、16開催82日間の全日程を終了した。発売総額は113億9151万1600円と前年対比95.6%と減少。計画対比92.9%と主催者が掲げた目標額を達成できなかった。
今年3月に「北海道競馬改革ビジョン」を策定した同競馬。今年度限りでの旭川競馬場撤退や体制の見直し、経費削減などで10年度までの赤字脱却を目指し、新たな船出となった。4月に開幕した札幌開催は計画対比104.4%と順調に推移したが、7月上旬以降は石油価格の高騰など景気の後退や出走頭数不足から発売額が減少。旭川開催は計画対比94.5%、門別開催に至っては同79.1%と低迷し、前半の貯金を吐き出す形となった。
開催最終日はこの冬一番の寒気と強風とあいにくの天候。駐車場からスタンドまでの道のりがいつも以上に遠く感じられる一日となった。それでも「馬産地競馬の灯を消してはいけない」という熱心なファンや地元の有志800人以上が来場。最終レースまで熱い声援を送った。
来年度からは競馬の運営を、産地の知力を結集した北海道軽種馬振興公社に委託。民間活力を導入した産地主導での馬産地競馬となる。舞台もナイター設備、新スタンドを整備する門別競馬場を本場化。関係者は「馬産地らしく、馬の息吹を感じられる競馬をお見せしたい」と新体制による開催に意欲を見せている。
なお、同競馬の各場外発売所では、引き続き南関東やばんえい競馬の場外発売を実施。売上げ確保に努め、道の一般会計からの借入額(赤字額)を当初の5億5000万円以内に収めたいとしている。


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