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札幌馬主協会懇談会でトークショー開催

JRA馬主組織のひとつ(社)札幌馬主協会主催の馬産地懇談会が11月4日、新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催された。
同懇談会は今年で5回目。それまでは札幌市中心で行われていたが、会員の約7割を生産者が占めることもあり、より多くの会員が出席可能な場所と時期を選び行われるようになったという。
懇談会では競馬評論家の井崎脩五郎氏と競馬パーソナリティの鈴木淑子氏を招き、スペシャルトークショーを開催。「世相と競馬」をテーマに軽妙なトークを展開した。
井崎氏と鈴木氏は、レース前に大粒の雨が降り、電光が鳴り響いた1967年のダービーでアサデンコウが勝った時の話から、米国同時多発テロが起きた2001年の有馬記念で、米国にまつわる馬名のマンハッタンカフェとアメリカンボスが上位を占めたことなどに触れ、「世の中の出来事と馬券がリンクする」という例を説明。さらに競馬の世界に入ったきっかけや、馬産地を訪れた時の思い出話などを披露した。2人の漫才のような掛け合いに会場は時には爆笑、時には失笑と、終始和やかなムード。時間が経つのを忘れるほど両氏の話に聞き入っていた。
懇談会には同協会会員や、谷川弘一郎浦河町長、酒井芳秀新ひだか町長といった来賓など約100名が出席。トークショーの後には立食懇談会も開かれ、会員同士の親睦を深めた。
同協会の近藤俊征副会長は「世間では暗い話題が多く、馬産地も冷え込んでいますが、おふたりの楽しい話で心の底から笑えることができました。これを糧に明日からも強い馬づくりに向け頑張っていきます」と笑顔を見せていた。
同協会は、新競馬法を受け、48年にスタートした国営競馬(当時)の馬主会として49年5月、7人の会員で発足。今年で創立60周年を迎え、8月には60周年記念式典を開催した。JRAだけでなく地方競馬にも関心が高く、莫大な累積赤字を抱え存続の危機にある馬産地のホッカイドウ競馬に2000万円、来年から同競馬の運営に当たる北海道軽種馬振興公社にも500万円を寄付。地域振興にも力を注いでいる。


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