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「繁殖馬セール」開催、ディープ受胎馬が最高価格

新ひだか町の競走馬総合商社(株)ジェイエス主催の繁殖馬のセリ、「ジェイエス繁殖馬セール2008秋」が10月22日、新ひだか町の北海道市場で開催された。セリでは186頭(受胎馬160頭、空胎馬26頭)が上場され、91頭(同74頭、同17頭)が売却。売却総額は2億9083万9500円(前年比2億240万8500円減)、売却率は48.92%(同1.15ポイント増)、平均価格は319万6038円(同253万9403円減)と、価格面で過去最高を記録した前年を下回った。
最高価格は、ディープインパクトを受胎したチアズヒカリ(牝8歳、父マヤノトップガン、販売者/新ひだか町・今牧場)で2940万円。活発な競り合いの末、(有)パカパカファームが購買した。次いで、同じくディープインパクトを受胎したチアズフィアレス(牝6歳、父フォーティナイナー)が2835万円、フレンチデピュティを受胎したムーンダンサー(牝7歳、父サンデーサイレンス)が2436万円、ロージズインメイを受胎したコックニー(牝8歳、父スウェイン)が1102万5000円と続いた。
繁殖馬流通の需要拡大に伴い、1月に続いて今年2回目の開催となった同セール。上場頭数もこれまでで最多となったが、今年行われた他の当歳・1歳・2歳市場同様、前年を下回る成績に終わった。同社の矢野秀春代表は「苦戦は予想していたが、今の経済情勢を考えれば健闘した数字だと思う」と納得の表情。「厳しい時代でも良い馬がいれば買いたい」という生産者の姿に光明を感じていた。なお、同社は来年も1月に繁殖馬セールの開催を予定している。


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