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ニューアプローチ、有終の美/英チャンピオンS

現地時間10月18日、英ニューマーケット競馬場でG1英チャンピオンS(3歳上、芝10F、直線、11頭)が行われ、1番人気のニューアプローチ New Approach(愛J.ボルジャー厩舎、K.マニング騎手)が6馬身差で快勝した。勝ち時計は2分0秒13のレコード、馬場状態は Good(稍良)だった。
ニューアプローチはこの一戦を最後に引退、来年からダーレーグループ所有の英ダルハムホールスタッドで種牡馬入りする。
今回もスタートがあまり良くなかったニューアプローチだったが、スピードの違いでペースメーカー役のアップトングレイ Upton Grey(ニューアプローチと同じハヤ妃殿下の所有馬)から1馬身差の2番手まで上昇。残り3ハロンでアップトングレイを交わすと一気に後続との差を広げ、そのまま圧勝した。2着のトゥワイスオーヴァー Twice Over(重賞2勝)には6馬身差、勝ち時計はコースレコードだった。
このG1英チャンピオンSはG1凱旋門賞とブリーダーズカップの間に行われるため、メンバーがやや手薄になりがち。今回もニューアプローチ以外にはビッグネームの参戦がなかった。ただ、それでも今回の勝ち方はかなり強烈なインパクトを与えるもの。手綱を取ったケヴィン・マニング騎手も「今日のニューアプローチはとても印象的だった。彼が挙げた勝利の中で、今日がベストのものだ」と、現地メディアに語っている。
勝ったニューアプローチは父ガリレオ Galileo、母パークイクスプレス Park Express(G1フィーニクスチャンピオンS勝ち馬)、母の父アホヌーラ Ahonoora という血統の愛国産馬。半兄に1998年の高松宮記念を制したシンコウフォレストIRE(父グリーンデザート Green Desert)、半姉にG3愛メートロンS勝ち馬で、G1愛チャンピオンS2着のダズリングパーク Dazzling Park(父ウォーニングGB)がいる。
通算成績は11戦8勝で、G1英ダービー、G1愛チャンピオンS、G1デューハーストS、G1ナショナルS、そして今回のG1英チャンピオンSと、G1を5勝。他にG2愛フューチュリティS、G3タイロスSも制している。昨年は全欧最優秀2歳牡馬に選出された経歴も持つ。
レース直後、管理するジム・ボルジャー師はこのレース限りでニューアプローチが現役を退くことを明らかにし、合わせてダーレーグループからも、英ダルハムホールスタッドでの種牡馬入りが正式に発表となった。種付け料は未定。


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