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ザルカヴァV、Mサムソン10着/凱旋門賞

現地時間10月5日、仏ロンシャン競馬場でG1凱旋門賞(3歳上牡牝、芝2400m、16頭)が行われ、1番人気のザルカヴァ Zarkava(牝3、仏A.ド・ロワイユ-デュプレ厩舎、C.スミヨン騎手)が優勝した。勝ち時計は2分28秒8、馬場状態は Bon Souple(稍重)だった。日本から参戦したメイショウサムソン(牡5、栗東・高橋成忠厩舎、武豊騎手)は10着に敗れた。
最内1番枠からの発走となったザルカヴァは道中後方のラチ沿いを追走、直線は馬群の間を割って力強く抜け出して、2着のユームザイン Youmzain(G1・2勝。昨年のG1凱旋門賞も2着だった)に2馬身差をつける完勝。今回は牡馬と初対戦だったが、全く問題にしなかった。
2年連続の銀メダルに泣いたユームザインから半馬身後方での3着争いは、昨年の愛ダービー馬ソルジャーオブフォーチュン Soldier of Fortune とイッツジノ It's Gino(G2バーデン経済大賞、G1で3着3回。父はペルジノUSA)の同着という結果(注)に。2頭から1馬身遅れた5着に仏ダービー馬ヴィジオンデタ Vision D'Etat が続いた。
直前まで出否を迷っていたが、最終的に出走へ踏み切った今季G1・5戦5勝のデュークオブマーマレード Duke of Marmalade は、直線それなりの伸び脚を見せたものの、上位陣を脅かすには至らず背信の7着。日本のメイショウサムソンは、スタートしてすぐに他馬に前へ入られて位置取りが後ろになったことも響き、不完全燃焼の10着に敗れた。
“歴史的名牝”と評する声も聞かれるザルカヴァは、父ザミンダー Zamindar、母ザルカシャ Zarkasha、母の父カヤージ Kahyasi という血統の愛国産馬で、通算成績は7戦7勝(うちG1・5勝)。
ザルカヴァはこの一戦で今シーズンを終える。来季の現役続行については未定で、近日中に決定される模様。
2着のユームザインもこれで休養に入る。3着同着のイッツジノ陣営はG1ジャパンカップ参戦を表明した。また、3着同着ソルジャーオブフォーチュン、7着デュークオブマーマレードのオブライエン勢2騎は引き続きレースに使われる見込みだが、オブライエン師はまだ具体的な目標を明らかにはしていない。
(注)レース後、判定写真を見たイッツジノ陣営がソルジャーオブフォーチュンより前に出ているとして、フランスギャロにクレームをつける意思を示している。


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