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英国で“チーム戦術”にNOの判断下る

現地時間9月25日、英国競馬統括機構(British Horseracing Authority:BHA)は、8月23日に行われたG1英インターナショナルS7着馬レッドロックキャニオン Red Rock Canyon(愛エイダン・オブライエン厩舎)に騎乗したクルム・オドノヒュー騎手に対し7日間の騎乗停止処分を下した。
この処分は、レースを先導して、直線で同厩のデュークオブマーマレード Duke of Marmalade(1着)に最内の進路を譲ったオドノヒュー騎手の騎乗が、“チーム戦術”を禁じる英国競馬規則に抵触したという判断がなされたことによるもの。デュークオブマーマーレードとレッドロックキャニオンの両馬を管理するエイダン・オブライエン師も同じ規則に違反したとされ、罰金5000ポンド(約95万円)が課された。
また、デュークオブマーマレードに騎乗したジョン・ムルタ騎手も騎乗マナー違反とされ、オドノヒュー騎手と同じ7日間の騎乗停止処分が下っている。
実はこれまでG1英インターナショナルS以外のレースでも、他陣営からオブライエン陣営に対し幾度となく“チーム戦術”禁止の規則(制定は2007年3月)適用を求める声が挙がっていたが、実際に処分が下るのは今回が初めてとなる。特にG1英インターナショナルSでは、ラチ沿いに逃げたレッドロックキャニオンの直後にいたデュークオブマーマレードに対し、内をあからさまにガラっと開けてしまったことが問題とされた。
三者ともアピールは行わず(長く争う気がない模様)、処分はこのまま確定する見込み。なお、英国競馬統括機構のプレスリリースによると、G1凱旋門賞が行われる10月5日は英国での競馬開催がないために騎乗停止処分の適用外となり、ムルタ騎手もオドノヒュー騎手もG1凱旋門賞には騎乗可能となっている。


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