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安田記念優勝馬ツルマルボーイが種牡馬引退

2004年の安田記念優勝馬で、新ひだか町のアロースタッドに繋養されていたツルマルボーイ(牡10歳、父ダンスインザダーク)が、今シーズン限りで種牡馬を引退することが決まり、9月24日に慣れ親しんだ同スタッドを後にした。今後は苫小牧市のノーザンホースパークで余生を送る。
同馬は人気種牡馬ダンスインザダークの初年度産駒。00年7月の新馬戦に快勝し、父にJRA初勝利を贈った。古馬になりG3中京記念、G2金鯱賞を制覇。その後、G1戦線で宝塚記念2着2回、天皇賞・秋2着と惜敗を続け、8度目の挑戦となった安田記念でG1初制覇を果たした。
現役引退後の05年に種牡馬入り。ダンスインザダーク初の後継種牡馬として初年度こそ57頭に種付けしたが、06年は19頭、昨年は5頭、今年は4頭と減少。今夏、初年度産駒がデビューしたが、関係者で協議した結果、種牡馬引退が決まった。産駒はセレニティ、ピエールフラミンゴがホッカイドウ競馬で、エンジェルアリスが荒尾競馬で勝ち上がっている。
別れにはスタリオンスタッフらが総出で見送り。馬運車に導かれた同馬は別離を悟り、乗るのを嫌がる素振りを見せたが、スタッフに促されると納得し、意を決したかのように一気にタラップに足を踏み入れた。一同は「4年でいなくなるのは寂しいね」としんみりした様子。馬運車が見えなくなるまで手を振って送り出した。同馬は去勢手術を受けた後、ノーザンホースパークへ移動するという。
また、G2マイラーズCなど重賞3勝を挙げたミレニアムバイオ(牡10歳、父サンデーサイレンス)は9月23日に同スタッドを退厩。熊本県の本田土寿氏の牧場で種牡馬生活を続けることになった。同馬は04年に種牡馬入り。初年度は49頭、2年目は48頭の繁殖牝馬を集めたが、3年目以降は17頭、9頭、3頭と減少したことから、新天地で再起を図ることになった。初年度産駒は現3歳。代表産駒にはソルトバイオ(石川・ヤングチャンピオン)がいる。


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