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カーリン順当勝ち、次の目標は?/ウッドワードS

現地時間8月30日、米ニューヨーク州サラトガ競馬場でG1ウッドワードS(3歳上、ダ9F、7頭)が行われ、単勝1.35倍の1番人気に推されたカーリン Curlin(牡4、米S.アスムッセン厩舎、R.アルバラード騎手)が完勝した。勝ち時計は1分49秒34、馬場状態は Fast(速)だった。
パストザポイント Past the Point、ワンダリンボーイ Wanderin Boy の2頭が半マイル46秒20というハイペースで先行。離れた3番手に2番人気のディヴァインパーク Divine Park(前走G1メトロポリタンSまで3連勝)がつけ、カーリンはその外に並んで4番手を進んだ。
最終コーナーにかかっても前2頭の脚色は衰えず、カーリンは自力で前を捕まえにかかった。追走に苦しむディヴァインパークを置き去りにし、直線入口ではワンダリンボーイに並ぶ位置まで上昇。直線はやや一杯になりつつも、ワンダリンボーイを交わし、粘り込みを図るパストザポイントもねじ伏せた。ラストの1Fは14秒01を要したが、さすがの力強い勝ちっぷりだった。
1-1/4馬身差の2着にパストザポイント、さらに1馬身半開いた3着にワンダリンボーイが入った。ディヴァインパークは6着まで後退している。
勝ったカーリンは父スマートストライク Smart Strike(その父ミスタープロスペクター Mr. Prospector)、母シェリフスデピュティ Sherriff's Deputy、母の父デピュティミニスター Deputy Minister という血統の米国産馬で、通算14戦10勝(うちG1・6勝)。
この勝利で通算獲得賞金が979万6800ドルとなり、スキップアウェイ Skip Away の961万6360ドルを抜いて米歴代2位に浮上。トップのシガー Ciger が持つ999万9815ドルの記録更新は完全に射程圏に入った。
次走は未定だが、ダートのG1ジョッキークラブゴールドカップ(9/27、ベルモント、ダ10F)が有力。また、オーナーのジェス・ジャクソン氏はG1BCクラシック(10/25、サンタアニタ、AW10F)出走については態度を保留している。
今年のBCが行われるカリフォルニア州のサンタアニタパーク競馬場は、今年初めにオールウェザー馬場の排水トラブルが続発してこの夏に再換装。8月末に工事を終えたばかりのため、同氏はカーリンを未知の馬場で走らせたくないとして、このG1ウッドワードS以前からG1BCクラシック回避をほのめかしていた。
G1BCクラシックへの出否は、9月24日からサンタアニタで開幕するオークトゥリー開催の様子と、同氏の西海岸における所有馬(同氏は西海岸出身)の結果次第ということになりそうだ。
また、各方面から3歳の雄ビッグブラウン Big Brown とのG1BCクラシックでの対決を望む声が日増しに高まりつつあり、同氏の判断に影響を及ぼすことも考えられる。
もし同氏がカーリンのG1BCクラシック出走に早めのゴーサインを出せば、G1ジョッキージョッキークラブゴールドカップと同日にサンタアニタ競馬場で行われるG1米グッドウッドS(サンタアニタ、AW9F)に矛先を向ける可能性もある。
また、同氏はG1ジャパンカップダート(12/7、阪神、ダ1800m)参戦にも興味を示している。


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