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フサイチリシャール、ホウオーがアローSで種牡馬入り

2005年のJRA最優秀2歳牡馬フサイチリシャール(牡5歳、父クロフネ)と、07年のG3共同通信杯などを制したフサイチホウオー(牡4歳、父ジャングルポケット)が8月11日午後、種牡馬として繋養される新ひだか町のアロースタッドへ入厩した。
フサイチリシャールはクロフネの初年度産駒。03年のセレクトセール出身馬で、1億395万円で関口房朗氏によって購買された。デビュー2戦目で初勝利を挙げると、4連勝でG3東京スポーツ杯2歳S、G1朝日杯フューチュリティSを制覇。その年の最優秀2歳牡馬に選出された。クラシック戦線では振るわなかったが、3歳暮れのG2阪神Cで古馬を一蹴。約1年ぶりの勝利を味わった。今年のG1高松宮記念後に左前浅屈腱不全断裂が判明。4月2日付で競走馬登録を抹消し、種牡馬入りが発表されていた。通算成績は24戦5勝(うち海外1戦)。
一方のフサイチホウオーはジャングルポケットの初年度産駒。04年のセレクトセール出身馬で、1億500万円で関口氏に購買された。デビューから4連勝でG3東京スポーツ杯2歳S、G3ラジオNIKKEI杯2歳S、G3共同通信杯を制覇。G1皐月賞3着後のG1ダービーでは1番人気に支持されたが7着に敗れた。今年4月に右前浅屈腱炎を発症。当初は乗馬として余生を送ると発表されたが、全妹トールポピーがG1オークスを制したことで評価が高まり、種牡馬入りが決まった。通算成績は11戦4勝。
両馬は休養先であった苫小牧市のノーザンファーム空港牧場から、1台の馬運車で午後2時過ぎに同スタッドに到着。元気な姿で新天地へ降り立った。出迎えた同スタッドでは「ともに高い能力を示した馬で、母系も申し分ない。人気種牡馬であるクロフネ、ジャングルポケットの最初の後継ですから楽しみですね。リシャールには父、本馬に続く3代G1制覇を、ホウオーには自身が成し得なかったG1制覇を、それぞれ産駒に託したい」とニッコリ。2頭のニューフェイスへ大きな期待を懸けていた。今後は来年の種付シーズンに向け、ゆっくりと種牡馬としての体作りをしていくという。


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