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SS初年度産駒のダービー馬タヤスツヨシ死亡

95年のダービー馬タヤスツヨシ(牡16歳、父サンデーサイレンス)が7月29日午前、右大腿骨骨折のため、繋養先だった日高町のブリーダーズスタリオンステーションで急死した。
同馬は29日早朝、厩舎からパドックへ放牧に出される際、立ち上がってバランスを崩し転倒。すぐに獣医の診察を受けたが予後不良と診断され、安楽死の処置がとられた。
サンデーサイレンスの初年度産駒である同馬は、94年8月にデビュー。3戦目で初勝利を挙げ、6戦目のG3ラジオたんぱ杯3歳Sで重賞初制覇を果たした。GⅠ皐月賞は、同じサンデーサイレンス産駒のジェニュインにクビ差届かず2着に敗れたが、GⅠダービーでは逆にジェニュインを1馬身半退け優勝。サンデーサイレンス時代の到来を強く印象づけた一頭となった。
現役引退後の96年に種牡馬入りすると、豪州でもシャトルスタリオンとして活躍。日本ではマンオブパーサー(交流G1ダービーグランプリ)やビービートルネード(東京ダービー)など、多くのダート重賞ウイナーを輩出し、南半球ではホローブリット(豪GⅠVRCオークス)を送り出し、日本産種牡馬として初の海外G1制覇を成し遂げた。
今シーズンの種付頭数は79頭。サンデーサイレンス後継種牡馬として安定した人気を保っていた。
◆ブリーダーズ・スタリオン・ステーション事務局・遠藤幹氏のコメント「社台スタリオンステーションさんからこちらに移動してきて4年目になりますが、良く頑張ってくれていました。サンデーサイレンスの初年度産駒の一頭として、馬産地でも人気のある種牡馬で、今年も79頭の種付けを行なっていました。このような結果になってしまい、とても残念に思います」
◆鶴留明雄調教師(現役時の管理調教師)のコメント「サンデーサイレンスの初年度産駒として、ジェニュインやフジキセキといった強力なライバルのいる世代の中でダービーを獲ってくれた、私にとっては良い思い出のある馬です。やんちゃな馬で、レースでは出遅れも多かったのですが、ダービーではスタートもちゃんと出てくれました。5月にスタリオンで会ってきた際、周りの皆さんからもとても可愛がられている様子が印象的でした。まだ16歳、少し早いですね。かわいそうです」


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