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英国で10のG1をシリーズ化、2010年からソヴリンシリーズ開幕

イギリスで選りすぐった10のG1レースをシリーズ化するソヴリンシリーズが2010年から始められることになった。これはイギリスにおける30の競馬場のレース中継を行うレーシングUKと英競馬統轄機関であるBHAの共同企画として施行されるもの。シリーズに組み込まれるのはマイルからクラシックディスタンスで争われる10のG1レースで、ポイント制(試案では1着馬に10ポイント、2着馬に6ポイント、3着馬に4ポイントが与えられる)を採用。ボーナス賞金には200万ポンド(約4億2500万円)が予定(その配分については後日発表されることになっている)されているほか、シリーズ参加レースは平均で30万ポンド(約6400万円)の賞金増となるなど、ボーナス賞金を含めたシリーズの総賞金額はおおよそ1000万ポンド(約21億2000万円)となる。なお、シリーズは広い層を対象とするためにも地上波で放送する必要があり、独占放送契約を結んだイギリスのテレビ局のひとつがシリーズの完全放送を予定。平日にレースを観られない層を取り込むためにシリーズ全レースは土曜に行うことが検討されており、これが決定した場合はG1英インターナショナルS(これまでは火曜日)、G1プリンスオブウェールズSとG1サセックスS(水曜日)の施行日が変更となる。レーシングUKとBHAはシリーズ創設の目的をこれまで競馬に興味のなかった人々の耳目を競馬に引き寄せるためとしており、継続して行うことによってテニスのウィンブルドンやゴルフの全英オープンのような国際的なスポーツイベントに育てていきたいとしているが、賞金上積み分の捻出方法については、まだ具体策が示されておらず、地上波の独占放送に関してもレース個別のスポンサーとの兼ね合いなど実現に向けて克服すべき課題が山積されている。


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