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スキャターザゴールド、ウルグアイへ輸出

新ひだか町のアロースタッドに繋養されている種牡馬スキャターザゴールド(牡11歳、父ミスタープロスペクター)が、南米のウルグアイへ輸出されることになった。
同馬は現役時、クイーンズプレート、プリンスオブウェールズSを制した加2冠馬。米国競馬の殿堂(ホールオブフェイム)入りの栄誉に輝いた歴史的名牝、ダンススマートリー(G1BCディスタフ、加三冠)を母に持つ超良血で、2001年に総額7億3500万円(1株1130万円×65口)のシンジケートが組まれ、日本で種牡馬入りした。
これまでデビューした産駒から、エリモエクスパイア(G1天皇賞・春2着)、サンキューウィン(南関東・羽田盃)、トラストジュゲム(門松S)などを輩出。堅実な成績を残していたが、ここ数年、種付頭数が減少していたこともあり、シンジケートの総意で売却が決まった。
出国は8月初旬を予定。7月23日に同スタッドを退厩し、神奈川県で出国検疫に入る。直接ウルグアイへ入国できないため、米国で2カ月間過ごした後に移動するという。同スタッドでは「成功させられず残念な気持ちでいっぱい。血統的評価は高いので、現地で活躍馬をたくさん出してほしい」と願っていた。
ウルグアイはICSC国際セリ名簿基準委員会が定めるパート2国にランク。06年の生産統計によると、種牡馬は279頭、繁殖牝馬は2925頭おり、年間1700頭程度のサラブレッドを生産している。競馬のレベルは高く、無敗でウルグアイ三冠を制覇後、北米へ移籍してG1BCクラシック、G1ドバイワールドCなどを制した米年度代表馬インヴァソールのデビューの地としても知られている。


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