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Kネイティヴ巻き返す/GジュビリーS

「ロイヤルアスコット開催」最終日の6月21日、英アスコット競馬場でグローバルスプリントチャレンジ第3戦・G1キングズスタンドS(芝6ハロン、直線、3歳上、17頭)が行われ、キングズゲートネイティヴ Kingsgate Native(牡3、英J.ベスト厩舎、S.サンダース騎手)が優勝した。勝ち時計は1分13秒33、馬場状態は Good to Firm(良)だった。
レースを引っ張ったのは悲願の英国G1制覇を目指すオーストラリアのテイクオーバーターゲットAUS。キングズゲートネイティヴはその直後につけた。
キングズゲートネイティヴは残り2ハロンを過ぎたあたりで内からテイクオーバーターゲットAUSに並びかけ、激しく追い上げた。テイクオーバーターゲットAUSも必死に粘ったが、外からさらにウォーアーティスト War Artist(南アG1マーキュリースプリント勝ち馬。現在は英国調教馬)にも詰め寄られ、根負けした形で後退した。
後は2頭の争いとなり、最後まで良く伸びたキングズゲートネイティヴがウォーアーティストを1-1/4馬身振り切った。逆に、完全に末を失ったテイクオーバーターゲットAUSは、ゴール手前でサージェリー Sir Gerry にも差されて結局4着に終わった。
勝ったキングズゲートネイティヴは父ムジャディル Mujadil、母ネイティヴフォース Native Force(母の父インディアンリッジ Indian Ridge)という血統の愛国産馬で、通算6戦2勝。G1タイトルは昨年のG1ナンソープSに続いて2つ目となる。
昨年、2歳未勝利馬の身で古馬を相手にG1ナンソープS制覇という離れ業をやってのけた後、G1アベイドロンシャン賞でもベンバウンIREから2馬身差の2着と健闘。今季の飛躍が大いに期待されていたが、前走のG1キングズスタンドS(今季初戦)で10着と大敗。すっかり評価を落としていた。
次走はグローバルスプリントチャレンジ第4戦でもあるG1ジュライカップ(7/11、ニューマーケット、芝6F)。さらに、G1ナンソープS(8/22、ヨーク、芝5F)連覇を狙っている。
なお、グローバルスプリントチャレンジのポイント争いは、今回6ポイントを獲得(4着=3ポイント、アウェイG1で2倍)したテイクオーバーターゲットAUSが16ポイントで首位に立った。キングゲートネイティヴが11ポイント(今回の勝利で10ポイント、G1キングズスタンドS着外で1ポイント)で2位となっている。
ただし、首位のテイクオーバーターゲットAUSはレース後に靭帯の損傷が判明。深刻なケガではないということだが、出走を予定していたG1ジュライカップは回避。帰国の途につくことになっている。


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