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カーリン完勝/スティーヴンフォスターH

現時時間6月14日、米ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場でG1スティーヴンフォスターH(3歳上、ダ9F、10頭)が行われ、単勝1.4倍という圧倒的1番人気に推されたカーリン Curlin(牡4、米S.アスムッセン厩舎、R.アルバラード騎手)が優勝した。勝ち時計は1分49秒68、馬場状態は Fast(速)だった。
今回のカーリンは当然のトップハンデ。128ポンド(約58キロ)が課せられた。2番目に重いハンデはアインシュタインの118ポンド(約53.5キロ、芝G1・3勝馬)で、大きな斤量差があったが、終わってみれば全く問題にならなかった。
カーリンは逃げたバルコラ Barcola を視野に入れつつ4番手の内目を追走。直線で悠然とバルコラに並びかけ、力強く抜け出して完勝。他馬に付け入る隙を全く与えない磐石の勝ちっぷりを披露した。
4-1/4馬身と大きく差が開いた2着には、バルコラをゴール寸前でハナ差交わしたアインシュタイン Einstein が食い込んでいる。
勝ったカーリンは父スマートストライク Smart Strike、母シェリフスデピュティ Sherriff's Deputy、母の父デピュティミニスター Deputy Minister、という血統の米国産馬で、通算12戦9勝。これでG1タイトルは5つ目となった。
今回の勝利でカーリンは58万9000ドルを獲得(※)し、通算獲得賞金は米歴代3位となる939万6800ドルに到達。トップのシガー Cigar(999万9815ドル)、2位のスキップアウェイ Skip Away(961万6360ドル)との差は僅かとなっている。
どうやらこの後は、G1凱旋門賞(10/5、ロンシャン、芝2400m)挑戦に向けて本格的に動き出すようだ。
アスムッセン師が現地メディアに語ったところによると、まずは芝でトレーニングを行って動きを確かめるとのこと。それが納得のいくものであれば、いよいよ芝の実戦に踏み出すことになる。
その場合、7/12のG3アーリントンH(アーリントン、芝10F)の線が濃厚。さらに、8/9のG1アーリントンミリオン(アーリントン、芝10F)へ。そして、フランスへ乗り込んでステップレースを使い、G1凱旋門賞へと向かうという青写真を描いている。
もちろん、全てが順調ならという仮定のプランで、アスムッセン師は慎重な言動に終始している。今後の動向に注目だ。
※G1スティーヴンフォスターHは、もともと総賞金75万ドル(約8000万円)のレースだったが、今回はチャーチルダウンズ競馬場がカーリンをはじめとする一流馬の出走馬を募るために「G1ホースが出走したら、レースの総賞金に25万ドル(約2700万円)をプラスする」というボーナスを設定。昨年の1着賞金は49万8863ドル(優勝馬フラッシーブル Flashy Bull)だった。


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