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ザルカヴァ、無敗でオークス制覇/ディアヌ賞

現地時間6月8日、仏シャンティイ競馬場でフランスのオークスにあたるG1ディアヌ賞(3歳牝、芝2100m、13頭)が行われ、単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推されたザルカヴァ Zarkava(牝3、仏A.ロワイユ-デュプレ厩舎、C.スミヨン騎手)が優勝した。勝ち時計は2分7秒1、馬場状態は Bon Souple(稍重)だった。
今回も直線で大外から他馬をまとめて差し切るという強い勝ち方。鞍上のクリストフ・スミヨン騎手はゴール前50mで早くも左手を挙げて勝利をアピール、さらにゴールまで投げキッスを連発。余裕綽々の勝利だった。
ザルカヴァは、父ザミンダー Zamindar、母ザルカシャ Zarkasha、母の父カヤージ Kahyasi という血統の愛国産馬。世界的オーナーブリーダーとして名高いアガ・ハーン殿下の生産馬で、殿下の娘であるザーラ王女が所有している。
実は、ザルカヴァの4代母ザーラ Zahra はその王女の名を取って名づけられた一頭。英オークスや英1000ギニーなど数々の大レースを制した5代母プティエトワール Petite Etoile が産んだ唯一頭の牝駒でもあり、殿下の強い思い入れが感じられるファミリーだ。
殿下は現地メディアに対して「ザルカヴァは間違いなく私にとって最高の競走馬の一頭だ。類い稀な資質を持った牝馬で、馬産の継続性がいかに重要であるかを完璧に証明してくれた」とコメントしている。
ザルカヴァはこの後しばし休養、秋に備える。目標はG1凱旋門賞(10/5、ロンシャン、芝2400m)。陣営はそのステップとして、G1ヴェルメイユ賞(9/14、3歳上牝、ロンシャン、芝2400m)か、G3ノネット賞(8/24、3歳牝、ドーヴィル、芝2000m)への出走を考えている模様。


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