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ホッカイドウ競馬開幕、ファンで賑わう

2008年度のホッカイドウ競馬が4月29日、札幌市の札幌競馬場で開幕し、レースを待ちわびた多くのファンや家族連れで賑わいを見せた。
札幌での開幕は3年ぶりのこと。今年度はゴールデンウィークの集客力を見込んだ。開催初日は天候にも恵まれ、午前10時の開門前からファンが長蛇の列をつくり、時間を20分早めての開門となった。正門では日高管内の谷川弘一郎浦河町長や三輪茂日高町長をはじめ、存続を訴える馬産地の関係者らによるひだか応援隊が出迎え。記念品を配って歓迎した。
第1レース前にパドックで行われた開幕式では、調教師、騎手、馬主会ら関係者が整列。主催者を代表し山本邦彦北海道副知事や、橋本聖子参議院議員が挨拶に立ち、「ファンが楽しめる競馬を目指し、精一杯頑張っていきます」と決意を述べた。さらに新人騎手、新人調教師を紹介し、花束を贈呈。最後は所属する全騎手がファンへ紅白もちを投げ入れ、開幕を祝った。
また、場内では様々なイベントを開催。キャラクターショーやお楽しみ縁日にはファミリーが歓声を上げ、新鮮な日高の農作物を直売する日高特産市では、無料の甘酒が振舞われ、ファンの心を癒した。さらに競馬ビギナーを対象とした初心者向け競馬教室では、馬産地ライターの村本浩平氏らがレクチャー。馬券の買い方から競馬の魅力などを伝え、ファンの掘り起しを図った。
莫大な累積赤字を抱える同競馬について、道は赤字脱却を目指す「北海道競馬改革ビジョン」を策定。今年度限りでの旭川競馬場撤退、馬産地主導による新公社の運営体制に移行し、10年までに目標が達成できない場合は「競馬廃止」の方針を打ち出している。そんな厳しい状況での船出となった改革元年の初日の売り上げは、計画比105.3%となる1億5352万5000円を記録。順調な滑り出しを切った。新公社の理事長を務める三輪日高町長は「良いスタートが切れたが、ファン第一主義で、地域一丸となって産地力を結集し頑張っていきたい」と気を引き締めていた。
本年度の同競馬は11月20日まで16開催82日間。札幌シリーズ(2開催8日間)は5月22日まで行われ、5月28日から10月16日までは旭川ナイター開催(11開催59日間)、10月21日から11月20日までは門別開催(3開催15日間)が行われる。


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