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「育成馬展示会」を開催、ＪＲＡ日高育成牧場
浦河町のＪＲＡ日高育成牧場は４月14日、千葉県の中山競馬場で28日に行われる「2008ＪＲＡブリーズアップセール」への上場を予定している育成馬の「ＪＲＡ育成馬展示会」を開催した。
ＪＲＡは育成調教に関する技術開発、調査研究などを目的として、昨年の全国各地の１歳市場で80頭を購買。同牧場と宮崎県のＪＲＡ宮崎育成牧場の２カ所に分け、昼夜放牧、馴致などの育成・調教を積んできた。展示会では同牧場に繋養している56頭の若駒をお披露目。さらに、その中から43頭が騎乗供覧を行った。
同牧場の朝井洋場長は「今年の育成馬は、1000メートルに延長された屋内坂路を中心にトレーニングを積み、充実した調教ができた。良い結果につながることを期待しています」と挨拶。比較展示では鍛え上げられた馬体を前に「すぐにでも競馬に使えそう」と驚きの声を上げる購買者もいた。1600メートル馬場で行われた騎乗供覧では、単走や併走で各馬とも軽快な動きを披露。セール本番に向け、順調な仕上がりをアピールした。
ＪＲＡでは05年から育成馬をセリで売却する方式に変更。昨年は上場馬69頭中60頭を売却し、売却総額６億5373万円を記録した。さらに欠場した馬を千葉トレーニングセールで６頭、ひだかトレーニングセールで７頭売却。合計73頭を売り渡した。その育成馬たちは３月末日現在でＪＲＡ登録馬69頭のうち56頭（出走率81.2％）が出走し、12頭で14勝を記録。出世頭のデヴェロッペ（ひだかトレーニングセール：売却価格220.5万円）は先日のＧ１桜花賞に出走した。
同牧場の育成馬は20日に中山競馬場へ出発。同競馬場で最後の調整を行う。セールには14日現在で75頭が上場予定。当日は馬主受付が午前８時30分、騎乗供覧開始が午前９時、セリ開始が午後２時となっている。また、セールの模様はグリーンチャンネルでも放映される。上場馬に関する詳細はＪＲＡ育成馬サイト（http://www.jra.go.jp/training/）、セールに関する問い合わせはＪＲＡ生産育成対策部まで。
