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BTCに電動ゲート新設、利用者に好評

浦河町のBTC軽種馬育成調教センターはこのほど、馬上からでもスムーズに出入りができる電動ゲート装置を設置し、BTCを利用する関係者から好評を得ている。
これまでBTCに隣接する育成場がBTCを利用する際は、道路を横切り5カ所の手押し式ゲートを、一度下馬するなどして開閉していた。しかし、道路横断の際の交通の妨げや事故、放馬など人馬への危険性が高く、問題になっていた。利用者からも「もっと安全で簡単なゲートに」という要望が多く寄せられていたことから、BTCでは昨年9月から電動式バーの設計に着手。太陽電池を使用する装置を開発し、12月から第一ゲートで運用を開始した。
試験運用では利用者から「手動による柵の開け閉めの煩わしさが解消された」と評判も上々。ソーラー発電だけでは電力が弱いため、過充電にならないようバッテリーを取り付けるなど、何度も改良を重ねた結果、冬季間も問題なく作動したため、残る4カ所のゲートにも設置されることになった。
電動ゲート設置に尽力した井村勝昭BTC所長は「太陽電池を使用することで、人と馬、そして環境にも優しい装置になった。今年7月の洞爺湖サミットを前に地球の環境問題を先取りし、エコ化を実現させた」と誇らしげ。3月末での退職を前に「利便性を向上させて、さらに利用しやすい施設を目指すとともに、日本の競馬を盛り上げてくれる馬の出現を期待したい」と話していた。
BTCは1991年に設立。総面積1500ヘクタールの広大な敷地に、2400メートルのグラス坂路馬場、直線1800メートルのグラス馬場、1600メートルと800メートルのトラック馬場、1000メートルの屋内坂路などを備える。多い時には一日で700頭が利用しており、世界に通用する強い馬づくりの拠点として、日本競馬発展に大きく寄与している。


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