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新星登場ビッグブラウンV/フロリダダービー

現地時間3月29日、米フロリダ州ガルフストリームパーク競馬場でG1フロリダダービー(3歳、ダ9ハロン、12頭)が行われ、1番人気のビッグブラウン Big Brown(牡3、米R.デュトロー厩舎、K.デザーモ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分48秒16、馬場状態は Fast(速)だった。
圧倒的な勝利だった。大外枠からハナを奪うとそのままハイペースで逃げ、そのまま押し切るという強い競馬。懸命に追いすがった2着のスムーズエア Smooth Air(G2ハッチソンS勝ち馬)は5馬身、3着のトムシト Tomcito(ペルーダービー馬。ここが米国初戦)は、さらに7馬身半置き去りにされた。
ケンタッキーダービー戦線に急浮上したビッグブラウンは、父バウンダリー Boundary、母ミエン Mien(母の父ヌレエフ Nureyev)という血統の米国産馬。通算3戦3勝で重賞は初勝利となる。
デビューは昨年9月3日、ポール・ポンパ氏の個人所有馬として出走したサラトガ競馬場でのこと。芝の8.5ハロン戦で2着馬を11馬身余り引き離す派手な勝ち方を披露した。
これを見た大手馬主のIEAHステーブルズが購入をオファー。同氏はそれに応え、所有権の75%をIEAHステーブルズに売り渡した。報じられるところでは、その額は実に350万ドル(約3億5000万円)前後とされている。
所有権の大半が売却されたことに伴い、ビッグブラウンはリチャード・デュトロー厩舎に転厩。2戦目は今年3月5日、ガルフストリームパーク競馬場で行われたダート8ハロンのアローワンスだった。
実は、このレースは当初は芝で行われる予定だったが、馬場状態悪化のためダート変更となったもの。しかし、ビッグブラウンはそれを意に介するどころか、2着馬を12馬身以上ちぎり捨てた。
デュトロー師とデザーモ騎手はこのダートでの圧勝劇に俄然色めきたち、急遽予定を変更。両者とも他馬で予定していたドバイ行きをキャンセルし、G1ケンタッキーダービーに向けての重要ステップレースであるここに臨んでいた。
もちろん、次走には5/3のG1ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ、ダ10F)が予定されている。


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