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ホッカイドウ競馬で能検スタート

馬産地・日高に春の訪れを告げる、ホッカイドウ競馬の「競走能力・発走調教検査」(能検)が3月20日、日高町の門別競馬場でスタートした。
能検とは、競走馬のレベルを一定に保つために行われる模擬競走で、ゲート内での駐立や発走状況のほか、2歳は800メートルを58秒以内で、3歳以上は1000メートルを1分9秒以内で走破できるかを検査するもの。合格すれば競走馬としてレースに出走できるようになる。全国に先駆けて行われる同競馬の能検は、2歳馬の動向を占う意味で注目度が高く、春の風物詩としても広く知られている。
曇り空の下で行われたこの日は、2歳馬25頭、4歳馬1頭の合計26頭が8レースに分かれ受検。全馬とも基準タイム内に駆け抜け、競走馬としての第一関門を突破した。合格した若駒たちはデビューに向け、更なるトレーニングを積んでいくことになる。なお、この日の2歳の一番時計を記録したのは、ジェリ産駒のイケノナイン(牝、角川秀樹厩舎)で51秒8。スタートからかかり気味に飛ばし、ゴール前は抑える余裕を見せ、順調な仕上がり具合を示した。また、サニングデールやプリサイスエンドといった2歳新種牡馬の産駒や、同競馬のサポーターズクラブ2008の募集馬2頭も合格。早々とデビューの資格を手にした。
スタンドには厩舎関係者のほか、生産者、馬主らも愛馬の様子を見ようと来場。目の前を懸命に駆けていく姿に「ここまで順調にクリアできた。あとは無事にデビューまで行ってほしいですね」と安堵の表情を浮かべていた。
同競馬には3月17日現在で567頭の2歳馬が在厩。今冬は雪が少なかったこともあり、順調に調教が進んでいるという。
今年の同競馬は4月29日に札幌競馬場で開幕。その後、今年が最後の開催となる旭川ナイターを経て、11月20日の門別競馬場での閉幕まで、16開催82日間(前年比4日減)を計画している。開幕の1回札幌では日本一早い2歳新馬戦も始まる予定だ。


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