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ウォーパス惨敗…/タンパベイダービー

現地時間3月15日、米フロリダ州タンパベイダウンズ競馬場で行われたG3タンパベイダービー(3歳、ダ8.5F、7頭)に、昨年の米最優秀2歳牡馬ウォーパス War Pass(牡3)が出走。ここまで5戦5勝のパーフェクトな戦績を収めていたこともあり、単勝1.05倍(最低保証倍率)の1番人気に推されたが、何とシンガリ7着と惨敗を喫した。
今回のウォーパスはスタートにやや失敗。3番手前後を追走した。今までは卓越したスピードで押し切る競馬だっただけに、最初のコーナーでは行きたがる素振りも見せたが、鞍上のコーネリオ・ヴェラスケス騎手がこれを宥め、折り合いもついたように見えた。
しかし、最終コーナーを迎える前に早くも手応えが怪しくなり始め、直線入口ではすでに脚がなかった。ヴェラスケス騎手のステッキにも全く反応を見せず、勝ったビッグトラック Big Truck(牡3、B.タグ厩舎、E.コア騎手)から20馬身以上離された最下位に沈んだ。
かねてからそのレース振りから距離不安が囁かれていたが、それにしてもG1BCジュヴェナイル勝ちがあるこの距離(8.5F)でシンガリというのはさすがに負け過ぎで、陣営も少なからずショックを受けている模様だ。
今後の予定は変更なし。G1ウッドメモリアルS(4/5、アケダクト、ダ9F)からG1ケンタッキーダービー(5/3、チャーチルダウンズ、ダ10F)を目指すことになっている。ただし、その評価は急落。好内容で重賞2連勝中のパイロ Pyro(牡3、父プルピット Pulpit)をケンタッキーダービー戦線の「1強」とする見方が広がっている。
なお、これに先立つ3月8日、昨年の米最優秀2歳牝馬のインディアンブレッシング Indian Blessing(牝3、父インディアンチャーリー Indian Charlie)も、G2フェアグラウンズオークス(3歳牝、フェアグラウンズ、ダ8.5F)で生涯初の敗戦を喫している。
3戦3勝でG1BCジュヴェナイルフィリーズを制して2歳シーズンを終了したインディアンブレッシングは、年明けも2戦2勝。デビュー以来の連勝を5まで伸ばしていた。ただし、牡馬のウォーパスと同様にスピードを生かす逃げをスタイルとしており、距離不安が囁かれていた。
G2フェアグラウンズオークスでは今後を考えて“溜め逃げ”の形を試したところ、G1BCジュヴェナイルフィリーズ、G2シルヴァービュリットデイSと、2度に渡って2着に下したことのあるプラウドスペル Proud Spell(牝3、父プラウドシティズン Proud Citizen)にピッタリと張り付かれ、直線で交わされて2着に敗れた。


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