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静内で講演会開催、繁殖シーズンの牝馬の管理

静内軽種馬生産振興会主催による講演会「繁殖シーズンに向けた牝馬の管理について」が2月27日、新ひだか町で開催され、約300人の牧場関係者が足を運んだ。
講演会はより効率的な生産活動を目指し開かれたもの。講師には、豪州メルボルン大学で馬の繁殖について教鞭をとるテリー・ルイス獣医師と、同じく豪州で勤務経験があるイノウエ・ホース・クリニックの井上裕士獣医師を招いた。
「初回発情で交配すべきか?」をテーマに講演を行った井上獣医は、近年、交配時期が早まっている傾向や、初回発情での受胎率や弊害をデータに基づき説明。子宮が回復しないままの交配では受胎率が悪く、分娩時期が繁殖シーズンの早期であれば「初回発情は見送り、PG投与によるショートサイクリングを推奨したい」と述べ、今後は「初回発情の受胎率を上げる要因を見つけたい」とした。
一方のテリー獣医は、繁殖牝馬の受胎率を向上させるための基本的なアプローチ(投薬、器具など)を解説。さらに実際に行われているサラブレッド育成の問題点と、豪州における受胎データなどを紹介した。テリー獣医は「ベストな結果は反復可能な質の高いベーシックな管理」によって得られると断言。適切な体調管理、処置の重要性を訴えた。


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