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新冠で講演会開催、強い馬づくりのために

新冠町軽種馬生産振興会らの主催による「強い馬づくりのための生産育成技術講演会」が3月5日、新冠町レ・コード館で開かれ、牧場関係者など約200人が丈夫な馬や売れる馬のノウハウを学んだ。
今回の講師は3名。(有)シルクホースクラブの阿部幸也代表が「クラブ法人馬主の現状と日高の生産者に望むこと」、JRA日高育成牧場の朝井洋場長が「カウンターパート事業(軽種馬生産技術高度化事業)の成果について」、ハラマキファームクリニックの服巻滋之獣医が「強い馬づくりコンサルタントが目指すトータルマネージメント」をテーマに、それぞれ講演を行った。
この中で阿部代表はクラブ法人の会員数の推移の現状を「1990年代をピークに減少傾向にあり、特に20~30代の年齢層がいない」と説明。その要因として「若者の経済状態の悪化、クラブの税制の変更による手取り減」を挙げた。また、募集馬が走らないと牧場・クラブ・会員すべてが良い思いをしないとし、今後は「日高全域からバラエティに富んだ種牡馬の産駒を募集し、より良いクラブライフが送れるようなファンサービスや情報提供にも力を入れていきたい」と結んだ。
続いて朝井場長は、事業で契約を結ぶ海外コンサルタントが提唱する「当歳からの昼夜放牧、発育チェック、繁殖牝馬の導入における注意点、草地管理」の重要性を力説。服巻獣医は良い馬を生産する条件として「血統、飼養管理、牧場環境」の3つを提示し、「丈夫な馬づくりが売れる馬づくりに繋がる」と訴えた。


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