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パイロ、ダーレーが種牡馬供用権獲得

現地時間3月9日、ダーレーは今年の米三冠路線の有力馬であるパイロ Pyro(牡3)を引退後に種牡馬として供用する権利を獲得したと発表した。
パイロは父プルピット Pulpit、母ワイルドヴィジョン Wild Vision(母の父ワイルドアゲイン Wild Again)という血統の米国産馬で、ここまで6戦して3勝を挙げている。
その評価が急騰したのが、3歳初戦となった2月のG3リズンスターSの勝ちっぷり。直線でステッキを一発も使わずに他の出走馬10頭を一刀両断にするという圧倒的なパフォーマンスを見せた。さらに、3月8日のG2ルイジアナダービーも3馬身差で完勝、翌9日に締め切られたG1ケンタッキーダービーの前売りでは単勝5倍の1番人気の支持を受けている。
2歳シーズン終了時点でのパイロの評価はウォーパス War Pass(07年米最優秀2歳牡馬)を巡る2番手グループの一員というものだった。2歳7月のデビュー戦を制したが、以降はオプショナルクレーミング3着、G1米シャンペンS2着、G1BCジュヴェナイル2着と3連敗。この3レースの勝ち馬は全てウォーパスだった。
なお、そのウォーパスは2月24日にガルフストリームパーク競馬場のアローワンスを逃げ切って楽勝。デビューからの連勝を「5」に伸ばしている。ただし、ここまでの勝利は全て逃げ切り。その有り余るスピードから距離延長を不安視する向きもあり、G1ケンタッキーダービーの前売りでは単勝5.5倍と、僅差ながら1番人気をパイロに譲っている。
パイロの次走はG1ブルーグラスS(4/12、キーンランド、AW9F)。そこをステップに、G1ケンタッキーダービー(5/3、チャーチルダウンズ、ダ10F)へ向かう予定。一方のウォーパスは、今週末のG3タンパベイダービー(3/15、タンパベイ、ダ8.5F)にエントリー。G1ウッドメモリアルS(4/5、アケダクト、ダ9F)からG1ケンタッキーダービーを目指す。


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